「明日は学校に行くよ」と言ってたのに当日になったら行かない理由とは?⑤~目標をやり遂げるには?~
明けましておめでとうございます。
不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢裕太です。昨年は、私たちの「カウンセラーブログ」をたくさんの方が読みに来てくださってありがとうございました。
お読み頂いた方から掛けて頂いた言葉が、私達にとって大変励みになっております。その励ましの言葉を胸に、今年もたくさんブログを書いていきたいと思いますので、また読みに来てくださいね。
さて皆さんは、年始に「今年は〇〇するぞ!」と目標をたてますか?
- 週に1回は筋トレするぞ!
- 今年は、旅行に行くために貯金するぞ!
- 今月から月に2冊は読書をするぞ!
- 撮りだめたドラマ、アニメを一気見するぞ!
とかとか。
その中で一つでもやり遂げたものがあったら、それはスゴイことだと思います!
是非、自分を褒めてあげてください!!それは、コンフォートゾーンからストレッチゾーン(ラーニングゾーン)に移り、その状態を継続できた事で、新しいコンフォートゾーンが出来た、ということだと思います。継続できた背景にはどんな要因があったかを思い浮かべてみてください。
私は、大きく3つの要因があると考えております。
1つ目、習慣にできた!
例えば、週に1回は筋トレするぞ! と目標を立てたとします。これまでは「筋トレをしない習慣」が出来ており、それが快適な状態だったので、最初は「筋トレをする」ことは快適ではないはずです。
いくら頭で「筋トレが健康には良いんだ」「筋トレをして体力をつけるんだ」と思っていても、快適ではない事をするのを「無意識」が拒絶します。
意識 < 無意識
本来パワーバランスは、このようになっています。この状況を打破するために、ご自身で工夫をされているはずです。
- ご褒美を設定した(終わった後、好きなものを食べる)
- 楽しめることを見出した(パンプアップした筋肉を愛でるのが嬉しい)
- 達成出来た後の事を想像した(自分に自信が持てるようになる)
- ルーティンを作った(この日のこの時間にやる、など)
などなど。
自分なりに、「どうしたら続けやすいだろうか」という事を考えて、小さなステップをいくつも実践されたのではないでしょうか。
最終的な成果や結果ばかり意識しすぎてしまうと、1回1回の変化が小さく感じられてしまい
- 変われていないのではないか
- 目標に近づけているのだろうか
- やっても意味がないのではないか
と感じてしまうかも知れません。
そのため、継続する事が難しい場合が多いかと思います。
モチベーションを維持するためには、小さな変化を実感したり、ささやかな喜びを見つけることが大きな要因だと思います。
2つ目、今の自分に合った目標設定ができた!
「筋トレをする」のはあくまで手段であり、「筋トレをしたことでどうなりたいのか」が目的(未来志向)になります。筋トレが習慣となった自分は、どう振舞っていて、どんな事を達成しているのでしょうか?そして、その事は周りの人にどんな影響を与えるでしょうか?
やり遂げられたのは、このように未来志向で考えられたからではないでしょうか。目的を達成するために、「週に1回筋トレをする」と立てた目標が、最も適切であり、実行可能なレベルだったのです。(週に2回だとしんどい、2週に1回だと物足りない、など)もっと細かくみれば、
- 今日は上半身だけ(下半身だけ)
- 今日は30分だけ(いつもは1時間だけど)
- 今日は軽めにしておこう
という日があっても良いと思っております。
予定が変わった、環境が変わった、思うようには出来ない、といった状況になることもあるでしょう。その時に、「○○だからやらない」のではなく、「これならできそう」と柔軟に考え実践することが大切になってきます。
3つ目、周囲の人の協力体制がある!(と思えている)
人間がたった一人で何かを成し遂げるというのは、困難だと私は思います。成功の背景には、必ず誰かのサポートがあり、励ましがあり、勇気づけがあります。
それは直接的なものでも良いし、間接的なものでも良いです。
- 家族が応援してくれる
- 友達が励ましてくれる
- 誰かが話を聞いてくれる
- 関心を持ってくれる人がいる
- 好きな芸能人が頑張っているから、自分も頑張る
- 好きなYoutuberがやっているから、自分も真似してみる
- 好きな音楽の歌詞に勇気づけられて一歩踏み出してみる
などなど、その人が「これがあるから頑張れる!」と思えるのであれば何でも良いのです。
なんなら思い込みでも良いかと思います。
励ましてくれる人、勇気づけてくれる人がいると感じられるだけでモチベーションに変わります。私はラジオを聞くのが好きなのですが、受験生の時はラジオから「受験生のみんな、頑張れ~!」という声が聞こえた事が、やる気に繋がった覚えがあります。
お伝えした3つの要因の、どれが欠けても上手くいかないと私は思います。
今回なぜこの様な話をしたかったかというと、お子さんが主体的に行動を起こし始める、つまりコンフォートゾーンから踏み出しラーニングゾーンに入り掛けている段階で、その行動を止めない為に周囲の大人が注意していきたい事についてお伝えしたいと思いました。ですので、まず今回は「皆さんが目標を達成できたとき」の事をイメージしてもらおうと思ったのです。それでは、次回は実際にカウンセリングの中で親御さんとどういった話をしているか、お伝えしたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。