お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート

子どもが不登校になった時にまず始めに確認する3つのポイントとは?

こんにちは。不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。

本日は、子どもが不登校になったらまず何から始めると良いのか?
ということについて、お伝えしていきたいと思います。
初回面談で親御さんとお会いした際にもよく聞かれる内容ですので
取り上げることといたしました。何かの参考になれば幸いです。

子どもが不登校になった、、、

お子さんが不登校になった時、あるいは、なりかけている状態の時、
皆さんはどのようにお感じなりましたでしょうか?

  • 無理やり学校に行かせた方が良い?
  • 親として出来ることは一体何?
  • どうしたらいいのか右も左もわからない!

などなど、不安やとまどい、焦りといったものはつきものかもしれません。

あまりにも突然のことで頭の中がパニックになってしまう方もいらっしゃいました。
わが子の事ですから、このような感情が起こるのも当然かと思います。

そんな時、抑えておきたいポイントが明確になっていると、少し安心できたり楽になったりしますよね。
今回は3点のポイントに絞って、お伝えしていきたいと思います。

①不登校という行動の認識について

あくまでも不登校という行動はストレス対処行動の一つであり、
異常な行動ではないという認識を持っていただくこと。
これはとても大切な視点になります。

というのも、中には不登校という行動を何かとても奇異なものとして
捉えてしまう方もいらっしゃるのですが、決してそんなことはありません。

例えば大人である私たちでも、苦手な上司や不得手な状況があった際、
時にその場を離れること、すなわち回避行動を取ることがありますよね。
これはストレス対処の一つであり、不登校もそれと同様のものとお考えいただくと
シンプルに捉えることができ、その後の対応についても考えやすくなっていきます。

②子どもにとってのストレスは何か

2点目に抑えたいのが、何が子どもにとってストレスになりやすいのか
関心を向けていただくことです。

1点目のポイントとして、不登校はストレス対処行動の一つだとお伝えしました。
では子どもはどんなことにストレスを感じて今の行動を取っているのでしょうか。
これを考えていくことも重要になります。

実は学校という場では、意外にもたくさんのストレスがかかってきます。
参考までに、学校で感じる主なストレスを5つ挙げてみたいと思います。

  1. 対人関係でのストレス
  2. 目標、期限(宿題の提出など)があることへのストレス
  3. 評価されることに対するストレス
  4. 理不尽・不平等だと感じる事に対するストレス
  5. 無駄だと感じることを続けるストレス

これ以外にも様々なストレスが学校や、ひいては社会という場所には潜んでいます。
また悲しいかな、家という環境の中でストレスを感じてしまう子もいます。

特定は難しいかもしれませんが、子どもがどんな事にストレスを感じているのか
まずは関心を持ってあげるところから進めていきましょう。
(もちろん、何をストレスに感じるのかだけではなく、何がモチベーションになるのかについても
関心を向けてあげることも大切です)

③役割分担をする

親として出来ること、学校にしてもらうこと、第三者にしてもらうことなど、
それぞれの課題を分けて考えていただかないと、親御さんもパンクしてしまいます。
その意味において大切なのは、関係者の役割分担をある程度明確にしておくということです。

例えば

【親御さん】
子どもと接する時間が一番長いので、子どもの感情面に焦点を当てて会話をしたり、
子どもの長所を見つけたりする。家族の中で子どもに役割をもたせて貢献感を育む。

【学校】
タイミングを見計らって家庭訪問や面談などを実施し、登校を促す。
テストや行事など、学校での節目となる出来事についての情報提供。
別室登校や放課後登校など、環境の整備。

【第三者機関】
カウンセリング等での心理教育。客観的視点からストレスを特定しストレス対処のトレーニングを行う。
親御さんと子どもとの関係性調整をはかる。
習い事の先生や親戚の方などであれば、普段と違う視点で子どもを見ていただく。

などの役割分担をし、親御さんの負担も極力減らしながら進めることをおすすめしたいと思います。

最後に

以上、 子どもが不登校になったら何から始めたら良いのか の大枠をお伝えいたしました。

細かな点を考えると、もっとたくさんの事は出てきますが、まずはおおよその事をポイントとして抑えていただき
一歩ずつステップを踏んでまいりましょう。

私たちカウンセラーにも出来ることがありますのでお気軽にご相談くださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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