学校に行かせる?行かせない?カウンセラーが伝える迷った時の考え方とは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
本日は、子どもへの対応における「どちらが良いのか」という疑問について、取り上げたいと思います。
どちらの対応が良いのか、という疑問について
インターネットや本などには、
- 子供が嫌がっても、学校には行かせた方がいい
- 子供が嫌がるなら、無理に行かせない方がいい
- ゲームやスマホは制限した方がいい
- やりたいことはやらせておいた方がいい
こうした一見正反対にもみえる情報があり、「どちらが良いのか」という疑問を抱く方もいらっしゃいます。
学校に行かせる方向での働きかけをするのがいいのか、行きたくないと言うなら行かせないほうがいいのか、ゲームやスマホは制限をして止めた方がいいのか、好きにやらせた方がいいのか、という「どちらが良いか」だけを考えていると、どちらも心配!という時が出てくるかと思います。
ただし、よくよくこうした言葉をみてみると・・・
- 「子供が嫌がっても」 → どのような状況で、どのような嫌がり方をしているのか
- 「行かせる」 → 話をして、ある程度納得を得た上で行かせるのか、完全に力づくで行かせるのか
- 「ゲームやスマホ」→ ゲームやスマホが、今の子どもにとってどのような役割を担っているか
- 「制限をする」 → どのような制限をするのか、どのように制限の内容を決めるのか
のように、はっきりしていない部分がたくさん見つかってきます。
こうしたはっきりしていない部分を埋めていくことで、「どちらの方が今の状況に合っていそうか」は変わってくるのではないでしょうか。
情報が足りないままで判断するリスク
例えば、同じ 「子どもが嫌がっても、学校に行かせたほうがいい」 であっても、
- 嫌だけど、あと少し背中を押してもらえれば頑張れる という時に一声掛けるのと、
- 気持ちが沈みきって何もする余裕がない時に、力づくで引っ張っていく のとでは、
大きく意味合いが異なってきますよね。
後者ですと、どれくらいお互いの体力が持つか・・・等と心配な面も出てくるかと思います。
しかし、省略された部分に気づかないまま情報を見ると・・・
- 子どもが嫌がっても、学校に行かせたほうがいい
→ どんな状況であっても 力づくで連れて行かなければいけない
- 子どもが嫌がるなら、無理に行かせない方がいい
→ どんな状況であっても 何もせず子どもの行動を見守るしかない
といった極端な解釈になってしまう可能性があります。
状況に応じた対応について
同じ対応であっても、その時の状況や気持ちによって、子どもの受け止め方は大きく異なってきます。
そこで、常にこの対応が正しいという訳ではなく、今の子どもの状態を様々な角度から確認し、その時々に合った対応をしていくことが大切になってくるかと思います。
子どもの状況が見えにくいという時には、お気軽に不登校支援センターのカウンセラーにご相談くださいね。
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