中学生の不登校

不登校で単位制の高校に進学した際に気をつけることとは?

こんにちは。

仙台支部の上原です。

本日は親御さんやお子さんからよく聞かれるご質問にお答えしたいと思います。ご存知の方には当たり前のお話かもしれません。時期的にも、受験や進路の話が活発になってきていますので、改めてご紹介したいと思います。

不登校でも高校に進学は出来る。

まず大前提として、中学校に1日も登校していなかったとしても、入れる高校はあります。※中学校に行かなくてもいいと言っているいうわけではありません。誤解の無いよう念のため。昔は情報も少なかったですが、今は少し調べれば出てくるかと思います。いわゆる単位制の高校などがそれに当たります。

学校によって違いはありますが、一般的な特徴として以下のものが上げられます。

・学科術試験がない
・書類提出と面接のみで合格できる
・毎日登校する必要がない
・入学は4月に限らず、毎月出来る。
・留年していても同学年で進級、卒業できる可能性がある

実際に私が担当していたご家庭でも、こういった単位制の高校を選ぶご家庭は増えているように感じています。本人の同意があれば入学に関してのハードルは他と比べれば高くなく、進学しやすいと言えるでしょう。その前提の上で恐らく気にされる方が多い部分を考えてみます。

入学できたとして、その学校って大丈夫なの?

そんなに簡単に入れる高校ってホントに大丈夫なところなの?

当然の疑問だと思います。ご兄弟などがいて、受験勉強を頑張ってやっと進学した姿など見ていたりすると、より実感が伴うかもしれません。

もちろん全日制の高校と比較して、違いは多いです。選ぶコースによっては年に数日しか登校しない、なんてものもあります。対人能力の面を危惧される方が多いのは、この辺りかもしれません。

また学習面でも進学校などのレベルではなく、高校卒業を目標としているところが多い印象です。反対に公立の学校ではやらないような専門的なカリキュラムがあったりもします。メリットとデメリットはどちらにもありますね。

そこで大事になってくるのが本人の状態です。

高校というのは当然ですが入学して終わりではありません。その後、単位を取得して卒業し、その後の進路を考えるところです。高校を卒業すれば人生がゴールになるのであれば別ですが、その先のほうが長いのが人生です。それを考えたとき、本人の次のステップとして望ましいのはどこなのか、という視点が必要になってきます。

例えば対人能力に不安があるので、人と会わなくて済む高校を選ぶ。⇒卒業したあとどうするの?となります。これは全日制に行け、というわけではありません。むしろ現時点でそこがネックになっている子が全日制の高校に入ったらまた不登校になりかねません。本人の状態が大事、というのはこの部分です。

単位制を選ぶことで人と会わなくても卒業できる⇒少しずつ訓練が出来る!と捉えられれば良いかもしれません。反対に人と会わなくても卒業できる⇒やったー、これで楽が出来る!となっていたら卒業後が心配ですね。

何のためにその高校に行くのか、が大切ということです。

選ぶ高校に優劣はなく、そこに入る目的が自分の中にきちんと作れているのか、そこを考えていきたいですね。

最後に

仙台でも高校の合同説明会が開かれたり、イベントなども多くなり始めました。コロナの影響もあり、例年より内容に変更などはあるようですが、今悩まれている方は参加してみるのも1つだと思います。

知らなければ、良いのか悪いのかの判断も出来ないと思います。まず情報として得てみて、自分に合うのかどうか考えるきっかけなどになれば、それだけでも意味があります。

あまり焦ってしまうとよくありませんが、検討しみてもいいかもしれません。それではまた。

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