小学校低学年のTくんとのカウンセリングの話~その3~
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。
前回のブログは、Tくんの行きたくないという「思考」と、行かないという「行動」のお話でした。
「行きたくない」けれど「行く」
そんな風に思えるようになったTくんと、次に取り組んだのがスモールステップです
今回は、そんなスモールステップのお話をしようと思います。
スモールステップとは
スモールステップという言葉、聞いたことのある方もいらっしゃるかと思います。
目標を達成するために、小さな目標を積み重ねていくことをいいます。
小さな階段をのぼるようなイメージで、というとわかりやすくなるかもしれません。
Tくんが、登校に向けてのスモールステップはこんな感じではじまりました。
- 起きたら顔を洗う
- 朝ごはんを食べる
- 着替えをする
- ランドセルを背負う
- 靴を履く
- 玄関から出る・・・
この後も細かく細かくたくさんの小さな目標を設定したのです。
小さな目標の良いところは、ひとつ達成するごとに「できた」の感覚をつかむことで前向きな気持ちで取り組むことができることです。
もちろん、階段の途中で立ち止まったりすることも、階段を降りたりすることもありますが、それでも「まったくできていない」ということにはなりにくいので、否定的に考えてしまう子どもさんでも自己肯定感があがるきっかけになったりします。
Tくんもひとつずつ階段を昇るように前向きな行動が増えていきました。
カウンセリングでも「ぼく、これができたよ!」とニコニコ笑顔で報告してくれました。
順調だったTくんに訪れた避けては通れない難関
しかしある日、そんなTくんに困った事態が訪れたのです・・・
それは、スモールステップを踏んでいくうえで避けては通れない難関でした。
Tくんは、少し暗い顔でこんなことを言ってきました。
「ぼくもう無理かもしれない・・・」
Tくんに、起こった困った事態とは・・・!?
そしてTくんはその困った事態をどうやって乗り越えたのか、次回のブログでお話しますね。
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