カウンセラーが教える子どもが友達づくりに失敗しない為のアドバイス
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
東京の街中では、クリスマスケーキやおせちの広告を目にするようになりました。今年は一段と季節が変わるのが早いように感じています。
コミュニケーションが苦手で友達作りに失敗・・・?
さて、今年は年度の初めが休校期間であったり、交流のきっかけとなるイベントが中止された学校も多かったことで、子どもたちから、「コミュニケーションが苦手だから、友達作りに苦労した」というお話を聞くことが多くありました。
具体的には、
- 自分から話しかけにいくことができない
- 会話を長く続けられない or 会話に間ができてしまう
- 緊張してうまく話せない
このような悩みを抱えたり、
「このクラスではもう友達を作れない」、「友達づくりに失敗したからもうだめだ」
このような気持ちを抱いた子も少なくないようです。
コミュニケーションにおける「○○しなければ」
こうした子どもたちのお話をよくよく聞いていると、
- 早く仲のいい友達を作らなければ、取り返しがつかなくなる
- 友達を作るためには積極的に話しかけなければいけない
- 会話は長く続けないといけない or 間を作ってはいけない
- 相手を楽しませるように話さなければいけない
・・・等の思いが強くなっているのかな、と感じることがあります。
実際に、自分の中の「○○しなければ」という思いが強くなっていることで、より焦ってしまったり、「自分はうまくコミュニケーションがとれていない」と落ち込んでしまう子もいるようです。
コミュニケーションを完璧にこなすことの難しさ
一方で、中高生からよく聞くお話の1つに、
家に帰ってから、今日のできごとを振り返って恥ずかしくなる
というものがあります。
普段は活発に過ごしているような子でも、ふと自分の行動を振り返ってこのような気持ちになることがあるそうです。
それくらいコミュニケーションをすべて完璧に行う、というのはとても難しく、
「今日はうまくいかなかったな」、「あの時もっとこう言えばよかったな」、「あの時自分のことをどのように思われたかな」といった気持ちを抱きながら過ごしている子はとても多いと感じています。
ただ、周りのお友達とそのような話題を共有する機会があまりないと、似た思いを抱えている子が周りにもいることに気が付かず、「自分だけなのではないか」という思いを強めやすくなってしまうようです。
自分なりのすごし方について
そこで、「どのように上手くコミュニケーションをとるか」の視点だけではなく、「コミュニケーションは完璧にできなくても大丈夫なもの」という意識を持つことも、時には大切になってくるかと思います。
実際に、コミュニケーションの得意不得意に関係なく、状況によって、会話が短く終わる時や会話に間ができることもあれば、最初からは話が盛り上がらないこと、焦って話しかけても上手くいかないことはあるかと思います。
このような、コミュニケーションが完璧な人はほとんどいないことや、色んなコミュニケーションの形があることを知っていくことも、「じゃあ自分なりにどのようにやっていこうか」という次の一歩に進むために大切になると考えています。
自分に合った過ごし方やコミュニケーションのとり方は人によっても異なってきますので、お悩みの時にはお気軽にご相談くださいね。
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