【疑問】不登校の子どもを置いといて親だけでカウンセリングをして本当に効果があるのか?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
今年は暑さも厳しい夏でしたね。引き続き、ご自愛くださいませ。
親のみでのカウンセリングって意味あるの?
当センターには様々な形でカウンセリングを実施しておりますが、初回面談でご相談いただく中で、
- 親のみでのカウンセリングに意味はあるのか?
- 子どもが来なくても解決できるのか?
等の、子どもがお越しに慣れそうにない場合のご質問を多くいただきます。
当事者である子どもがカウンセリングに来れないとなると、不安な方もいらっしゃいますよね。ですので、親御さんのみでも安心してお越しいただけるよう、今回は事例も踏まえまして、親のみでのカウンセリングの効果についてお話しますね。
子どもが外に出ることをしない
数年前、私のところにとあるご両親がいらっしゃいました。子どもは、当時中学生。学年は3年生で、進路のことも考える時期での不登校相談でした。親御さんは、
- 進路の不安
- 家での様子の不安
- 親子間コミュニケーションの不安
等、多くの事を話されておりましたが、一番強調されていたのが、外に全く出なくなってしまったことへの不安でした。
そのため、「これまでも、外部の方へ相談を検討してきたが、子どもが動かないことにはどうして良いかわからず、時間だけが過ぎてしまいました。」ということを話されていました。実際に、子どもが外に出ないため、相談を躊躇される親御さんはとても多くいらっしゃいます。
そのため、この親御さんも同様な不安と葛藤を抱かれておりました。ただ、このままでは埒が明かないということでご相談に来られました。そのため、初回面談では、これまでの経緯や現状、子どもの性格など情報とともに、ご両親のお気持ちをお聴きし、今後の方針を共に考えて行きました。
初回面談の最後に、そのお父様が「家族以外の人に状況を話しただけでも少しすっきりしました。また、今までに見てこなかった子どもの一面に気づいた気がします。」といって帰られました。
その後も、子どものご様子と、できることを共に考えて行き、関わり方にも工夫を加え、経過を見て行きました。すると、とある段階から子どもの様子が良くなり、少しずつ前進し、高校へ進学することができました。現在は経過をお話に来て下さる程度ではありますが、親のみでのカウンセリングが続いている状況です。ちなみに、私は未だこちらの子どもとはお会いしていません。
親のみでのカウンセリングの効果とは?
一概にこれです。ということは難しいですが、親のみでのカウンセリングについては以下の効果があると考えております。
- 状況を客観視できる
- お子さんへの接し方の幅が広がる
- 親御さん自身の精神安定
- 誰かのせい(責任)という概念が軽くなる
あくまで一例ですが、先ほどのお話に挙げたご両親に関しては上記の事が効果としてあげられるかと思います。家族間だけでは見ること、考えることのできなかったことを見たり、考えたりすることで、状況を客観視できたことは、このご家庭において本当に大きかったと感じております。当事者だからこそ見えることもあるのですが、どうしても見落としている大事なところが必ず存在します。
ですので、客観的な視点を取り入れることは非常に重要です。また、このご両親は、自らの対応、育て方がまずかったのでは と、ご自身を責めてしまっている面もありました。そのため、状況を客観的に見ることで、少しずつ精神面も安定して行ったかと思います。
最後に…
子どもがカウンセリングにお越しになる確率はそこまで高い数字ではありません。その中で、親御さんだけでもできることは必ずありますし、実際に解決した事例は多く存在します。もちろん、ご相談に来られた方を責めることもいたしません。ですので、「子どもが動かないから」ではなく、「子どもが動かないなりにできること」を一緒に考えて行く機会として、親御さんだけでもぜひご相談ください。
当センターでは、
- 消毒
- 換気
- マスク着用
等、完成防止対策を十分に施したうえで面談を行っております。気になる方がいらっしゃいましたら、その点もお問い合わせくださいね。
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