不登校解決現場レポート子供の心理学

「あれっ?」子どもの心の変化に気づく為に意識するべきことは?

こんにちは。

不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。

2学期も始まり、もう数週間経とうとしていますが、ご様子はいかがでしょうか。今年は今までとは違う2学期を過ごしている子が多いので、私たちも学校の状況にも目を向けながらサポートをしています。

さて、本日も面談の中で出てきたテーマについてお話をさせていただきますね。

お子さんの変化にはなかなか気づけない?

以前、ご家族とのカウンセリングで、子どもの最近の様子を振り返る際に、「特に何も変わっていない」というお話が出ることがありました。親御さんとしても、日々お仕事や他の兄弟のことで、忙しい時間を過ごしており、中々子どもとの時間を取るのが難しいという事情もあったようです。

しかし、カウンセリングの中で、子どもの様子を一緒に振り返っていくと、以前とは少し違う様子や、「こんなことを今は考えているんだな」という気づきがぽつぽつと出てきて、親御さんも「そういえば、こんなこともあった」と思いだす場面もありました。

人は、すべてのことに気づくことは難しい

人間は、自分が意識しているものをより重要なものとして捉え、認識しやすい傾向があります。

例えば、街で自分の車と同じ車が走っている時は目に留まりやすかったり、ガヤガヤした中でも自分の名前を呼ばれると反応できたりという経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。人間の脳も見聞きするすべての情報を全部重要なものとして処理するのは疲れてしまうので、自分にとって大事な情報を処理しようとしています。エコ運転をしているようなイメージになりますね。そして、この自分にとって大事な情報というのは、その人自身が意識していることにとても左右されます。ですので、ここまで読み進めていく中でお気づきになっている方もいるかもしれませんが、「子どもは特に変わっていない」という意識が強くなりすぎてしまうと、子どものちょっとした変化、サインに気づきにくくなってしまいます。

一つ一つの変化、サインへの気づきが子どもの支えに

目が覚めたら、突然見違えるように足が速くなったり、問題が解けるようになったりすることがないように、子どもの心が余裕を取り戻したり、成長していったりする過程も一つ一つの気づきの積み重ねになります。しかし、子ども自身の自己評価が下がっているときは、子どもも自分の前向きな変化になかなか気づきにくいことがあります。

そんなとき、周りのご家族がその子どもの前向きな変化をキャッチできることは、子どもにとっても心強い支え、後押しとなりますし、私たちカウンセラーにとっても子どもをサポートする上で心強いものとなります。ちょっとしたことでもかまいませんのでお気づきになったことがありましたら、ぜひ面談でもお聞かせくださいね。

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