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【実話】小学校低学年のTくんとのカウンセリングの話~その1~

こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。

突然ですが、カウンセリングっていったいどんなことをしているんだろう!?と思ったこと、ありませんか?今回は、とある小学校低学年の男の子、Tくんとのカウンセリングのケースをお話したいと思います。

「学校」や「勉強」という言葉に心を閉ざすTくん

支援センターに足を運び始めたころのTくんは、「学校」や「勉強」という言葉に敏感に反応して、お父さんやお母さんが話しかけても耳をふさいで自分の部屋に逃げ込んでしまう状況でした。初回面談で親御さんからも「こんな調子なので、なかなか学校や勉強の話ができないからどうしたらいいのかと困っている」というお話をお聴きしました。

そんなTくんと初めての顔合わせ・・・

ぎゅっと握った手を膝の上に置いて、ずっと下を向いていたTくん。こちらにも緊張が伝わってきます。

カウンセリングには、話がしやすい環境づくりが大切

実は、はじめから「学校」や「勉強」のことをお話できる子は多くありません。Tくんは小学校低学年でしたからなおさらだったかもしれません。

ですから、私たちカウンセラーは「お話がしやすい環境づくり」を大切にしています。「学校」や「勉強」の話ではない、何気ないおしゃべりや遊びのなかで、少しずつ、少しずつ言葉が増えてくることのほうが多いんです。Tくんの場合もそうでした。まずはTくんの好きなゲームの話を聴かせてもらったり、一緒に遊んだりしながら「お話がしやすい環境」を作っていきました。

 

お父さん、お母さんとお出かけした話や、近所のお友だちとしている遊びの話、好きなゲームの話・・・そんな時間を過ごすことでカウンセリングの場がTくんにとって安心、安全の場になっていったのだと思います。

子どもにとっての「安心、安全の場」

小学校低学年くらいの子の多くは、カウンセリングと聞いてもピンときませんよね。でも、なんだかよくわからないところだったとしても危険ではないらしいと思えることはとても大切です。

やがて、Tくんがポツリポツリと「学校」の話をし始めるのですが、ここから先の話はまたの機会にお話しようと思います。

 

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