「勉強したくない」と言った子どもの気持ちに隠された可能性とは?
こんにちは。
不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。
今回もカウンセリングで話題に出るテーマをご紹介していきますね。
「子どもが○○と言ったらどうしたらいいですか?」
こうしたご相談をいただくことがカウンセリングの中でもたびたびあります。
親御さんとしても、
- 正しい方法がわからないので対応を間違えないようにしたい
- お子さんの力になるようなかかわり方をしたい
- どうかかわってよいのか自信が持ちにくい
こうした様々な不安、悩みと向き合いながら、一生懸命カウンセリングに臨んでいらっしゃいます。しかし、こうした質問をいただいた時には親御さんと注意しながら進めていることがあります。
How toだけで終わらないこと
「子どもが○○と言ったらどうしたらいいですか?」
こうした質問をいただいた時には、
「このときはこうする」
ということだけを決めるやり取りにならないように注意しています。
それはなぜかというと、「このときはこうする」というかかわりを、かっちり決めるとうまくいかないことも多いからなんですね。
例えば、
「子どもが『宿題したくない』と言ったときはどうしたらいいですか?」
このような状況でも、この「勉強したくない」と言った子どもの気持ちには様々な可能性が考えられます。
- 勉強がわからなくてつらい
- 宿題の量が多くて面倒くさい
- 先生に怒られて勉強する気分になれない
- 宿題のほかにやりたいことがあって集中できない
他にもいろんな可能性が考えられますし、子どもそれぞれの置かれている状況を考えると一人一人異なっています。
当然、「宿題したくない」という言葉の裏に隠れた、子どもの気持ちも違ってくるので、伝えたい気持ち、かけてあげたい言葉、かかわり方も変わってきますよね。
同じ言葉でも、その時の様々な状況、経緯によって背景の気持ちは異なるので、「このときはこうする」と一律に決めることが難しいということなんですね。
その言葉にどんな思いが込められているのか
私たちと同じように、子どもも「この言葉を言ったときにはこんな気持ちを表している」と常に決まったものはありません。その言葉には込められている、一人一人異なる思いを、話を聴いていきながら理解できたときに子どもに必要なかかわり方が見えてきます。その必要なかかわり方を一緒に考えていくことも、カウンセリングで行っていることの一つになります。
ご家庭の中で気になるやり取りがありましたら、どんなかかわり方ができるのだろうか、と一緒に考えていけたらと思いますので、また教えてくださいね。