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想像と現実が違った場合の対処方法~予想外の事にどう対処するか~

こんにちは。
東京支部の椎名愛理です。

今年も既に半分が経過しましたね。この半年は沢山の「想定外」「初めての経験」があった一年だったと思います。そしてこの予想もしなかった出来事に影響を受け、調子を崩す子どもや、気持ちが振り回されてしまう親御さんも多くいらっしゃったのではないでしょうか。

今日のブログでは、このアフターコロナの社会を子どもたちがどのようにとらえているのか、どこにストレスを感じているのか。そして今感じているストレスを軽減するための秘策について、お話しようと思います。

想定外①~コロナウイルスの蔓延~

今年1月から徐々に蔓延し始めたコロナウイルスが日本国内で大きな影響を持ち始めたのは3月あたりだったでしょうか。3月の段階では、この後数か月に渡り社会が混乱を極めること、そして学校にも影響が出るという想像は中々つかなかったことかと思います。

 

例年であれば、3月に子供たちが感じる気持ちは

  • 進学、進級に対する期待と不安(新しい制服を早く着たいな、部活は何に入ろう、お友達ができるかな、学校の勉強が難しくなってついて行けるだろうか…など)
  • 一年を振り返る気持ち(この一年、どのように過ごしただろうか、どんな成長をしてきただろうか…)

などがあります。
カウンセリングでも、不登校だった一年を振り返り、昨年三月はどのような気持ちだったか、今年はどのような気持ちか、4月以降何を目標にやっていこうかなど過去と現在を振り返り、未来について考えていきます。

しかし、今年の3月はこれらの話題より

  • 今後学校がどのようなペースで動いていくのかわからない不安
  • クラスのメンバーが発表されない中、どうやって友達を作ればいいのかわからない
  • 受験勉強の予定が狂ってしまった、もう間に合わない

など、まさに想定外の出来事に戸惑いどのように対処したらいいかわからない不安、葛藤が多く聴かれました。

そして、地域によって差はあるものの6月から徐々に学校が再開し、日常が少しずつ戻ってくると、次の想定外がやってきます。

 

想定外②~分散登校短縮登校とその後の日常~

地域によっては5月後半から徐々に分散、短縮での登校が開始されました。この時期は

  • 学校が始まったのに、クラスの全員と会ったことがない
  • 短縮授業のため、授業が進むペースが早くついて行けない
  • 部活動が制限され、ストレス発散や楽しみが激減した

等様々な想定外がありました。

そして、そこから通常授業が開始されますが、この時子どもたちの中には

学校に行っている生活=日常
学校がある平日に家にいること=イレギュラー

がコロナウイルスによって逆転

学校にいっている生活=イレギュラー
学校がある平日に家にいる生活=日常

となった流れを、どのように再度逆転させようかという悩みが多くありました。

中には、

あの自粛期間中にたまに家の周りを散歩するだけでも習慣にしていたら、こんなに学校に行き辛くなかったのに…と過去の過ごし方を振り返り、自分自身で反省し今後に活かそうとされる子どももいました。

~想定外と上手く付き合うために大切な『決めつけない』姿勢~

では、この想定外と上手く付き合うためには、どのような準備があるとよいのでしょうか?

今回のコロナウイルスのような、突発的に広い範囲で頻発する想定外に100%不安葛藤なく対処することは、カウンセラーである私も難しいものです。
「今後どうなってしまうのか」という不安はどうしてもついて回ります。しかし、一つ心がける部分があるとすると、
『将来を想像して決めつけすぎない』という姿勢です。

 


私たちは「今まで生きてきた経験上、今後はこうなるだろう」と将来について決めてかかってしまう傾向があります。

そしてこの決めてかかった部分が、実際に想像と異なっていた場合、「こんなはずでは」という不安から足が止まることや(学校に行きにくい等)、体に影響がでることなどの(眠りにくい、体調不良がある等)変化がおきていきます。

だからこそ、大切なのは「今後の想像を幅広く」持つこと。

今までこのように過ごしていたから、Aという将来が待っていそうだ。『でも』Aではなく、Bの可能性もあるしCの場合もある。

といったように、色々な可能性を幅広い視野で考えることができると「想定外」が減り、想像と現実のギャップからくる葛藤が減ってくるのです。

何事にも、「決めつけず、今後の想像を広く持つ」姿勢で向き合いたいですね。

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