子どもがカウンセリングに行きたがらない時はどうしたらいい?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
今回は、カウンセリングに行きたがらないお子さんへの対応について考えていきたいと思います。
カウンセリングのイメージ
早速ですが、みなさんはカウンセリングにどのようなイメージをお持ちでしょうか?
実際に行った経験がある方ですと具体的なイメージがあるかもしれませんし、経験のない方ですと少し敷居が高いイメージがあるかもしれません。
体の不調は病院へ、気持ちの不調はカウンセリングへ、という国もあるようですが、日本においては「気持ちの不調はカウンセリングへ」という文化はまだあまり広まっていないようです。
こうした雰囲気は子どもたちの間にもあるようで、初めて支援センターへいらした方からは「子どもがカウンセリングに行きたがらない」というお悩みをお聞きすることがあります。
抵抗がある時のカウンセリングのイメージ
かくいう私自身、以前はカウンセリングを敷居の高いものだと思っており、「カウンセリングって実際には何をするんだろう」、「知らない人に悩みを話したところで相手は何もできないのでは・・・」と思っていたことがありました。
また、以前はカウンセリングに抵抗があったという子どもに当時の思いを聞いてみると・・・
- 自分のできていないことを指摘される場所かと思った
- カウンセラーに自分のことをどう思われるか不安だった
- また「自分の気持ちをわかってもらえない」という思いをするんじゃないかと気が重かった
- こうしろ、ああしろ、と勝手なアドバイスされるのかと思った
- 自分で何とかしたい気持ちがあり、人に頼らなければいけないという状況が嫌だった
- 自分の気持ちを上手く言葉で話せないと思った
- カウンセリングに行くのは弱い人だけだと思った
・・・などという答えが返ってきて、人によってカウンセリングに対して抱くイメージが違うことが分かりました。
カウンセリングに抵抗がある子どものなかでも、どのような気持ちで嫌がっているのかは人によって異なるようです。
抵抗が少なくなった時のイメージ
ただし、実際に行ってみると「思っていたのと違った」という感想を持つ子も多くいます。
- できていないことを怒られるわけじゃないと分かった
- 弱い人だけではなく、誰でも気持ちが落ち込む時があると分かり安心した
- 人に話すことで考えが整理される、気持ちが落ち着くことがわかった
- 他人と話すと、冷静に考えやすくなると感じた
- 1人で考えるよりもアイデアが増えた
- 心理テストなどを通して自分のことが分かり、腑に落ちるものがあった
このように、不安要素が解消されたり気づきがあると、カウンセリングに通うことへの抵抗感は少なくなっていくようです。
子どもの気持ちを踏まえた対応について
親御さんの中には、子どもを病院やカウンセリングに誘ったものの断られてしまった・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本当は子どもにカウンセリングへ行ってほしいのに断られてしまい、どうすればいいか分からないという時もあるかもしれません。
実際に現在不登校支援センターに通っているお子さんのなかでも、初めは来ることに対して抵抗を感じていたという子は多く、最初は親御さんだけで来ていて、途中から子どもが来るようになったというケースも多くあります。
そこで、まずはお子さんがどのような気持ちで抵抗しているのか、どのような考えを持っているのかを知ることが、誘い方や対応の仕方を考える上での第一歩となります。
どのように声をかければいいのか、お困りの時には不登校支援センターでご相談くださいね。
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