お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート子供の心理学

「不登校以前の子どもに戻って欲しい」のもったいない話~その1~

こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。

ついこの間まで、肌寒い日もあったはずなのに、気温も湿度もぐんぐん上がってきて、1年のうちでもかなり過ごしづらい季節になってきました。

毎年この時期になると同じ言葉を口に出している自分に気づいていますがやっぱり言いたい!暑いです!!(笑)

昔は夏ってもうちょっと気温が低かったような気がします。そう、昔は良かった・・・今回はそんな「昔は良かった」を考えてみようと思います。

「昔は良かった」に惑わされる!?

「昔は良かった」って、古き良き時代、みたいな話として捉えると悪くないものでもあります。

夏の暑さも含めて、古き良き時代、個人的には結構好きなほうなのですが、不登校支援にあたっては実はこの「昔は良かった」に惑わされすぎてしまうともったいないのですよ。

カウンセリングでよくお聞きする言葉に

  • 昔は毎日元気に登校する子でした
  • 不登校になる前はこんな風に思うことはなかった
  • 以前は友だちも多かった

・・・といった振り返りの言葉があります。振り返りをしていること自体は今後のスタート地点に立っている状態なので、決して悪いことではありません。

注目すべきはそこに込められた思いです。

先ほど挙げた3つはどれも、「以前のように戻ってほしい(戻りたい)」という思いの言葉です。

これは、例えば、100点を取っていた子が、50点、30点となると、目指すべきところはもう一度100点!となるような、そんな思いに似ているということです。

実はこの考え方にはもったいないところがあります。

100点取ったら終わるは「もったいない」

100点を取ったら終わり、と思うことの何がいけないの!?と思う方もいるかと思いますが、いけないのではなくて、もったいないんです。

これは実はとっても単純なお話です。

「以前のように戻って欲しい」は途中経過、せっかくですから「以前よりもより良くしたい!」を目指しませんか?

ということなのです。100点もいいけど、せっかくなら100点以上を目指しませんか!?

それってどういうこと!?そして、そのためのにはどうしたらいいの!?

この続きは次回お話しますね。

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