学校への行き渋りに気付いたら試して頂きたいこと
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
学校が再開した直後は、はりきって登校していたお子さん達のなかにも、行き渋りを見せたりお休みする子がでてくる時期かと思います。
例年ならゴールデンウィーク前後に増加が見られる傾向ですが、3カ月近い休校期間からの生活の変化の大きさを考えると、子ども達の抱える緊張感や疲労も大きいと思われます。
こんな時、どう対応したら良いのでしょうか?
学校へ行かせることだけを優先しない
休むことを否定し無理に登校をさせようとすると、行かせようとした相手に反抗したり、行けない理由を誰かのせいにして自分を正当化したり、プレッシャーから子どもの心身の状態が悪化することもあります。
私自身、10年ほど前にストレスから全く声が出なくなったことがあります。当時は心身症という言葉を知らずストレスとの関連に気づかなかったこと、仕事は休んではいけないという気持ちから無理をしてしまい、声が出るまで半年以上かかったという経験があります。
休ませれば良くなるの?
学校やカウンセラーに相談して「無理をさせずしっかり休ませてあげましょう」とアドバイスを受ける親御さんも多くいらっしゃいます。色々な理由から心のエネルギーが落ちているため、休んでエネルギーが回復するのを待ちましょう、という考え方ですね。
ある程度の休養期間をとることは大切です。とはいえ休ませてさえいれば自然に行けるようになるという訳ではありません。不登校の状態が長引くことで引きこもり状態となり、その状態から抜け出しにくくなるケースもあります。
実際、最初は「無理して行かなくても」と見守っていた親御さんから、お休みが長引いていることへの不安や、「あの時無理にでも行かせていれば」と後悔するお気持ちをお聞きすることがあります。
では、まず何をしたら良いでしょうか?
どうしたら元気になれるか考えてみる
学校のことを聞いても反応がない、本人の意思を尊重したい、自分の力で考えられるようになって欲しいというお気持ちから、どう対応するべきか迷われる親御さんは多いと思います。
そんな時は学校をどうするかという事を一旦脇に置き、どうしたら元気になれるか一緒に考えてみることをお勧めします。
体調不良を訴えたり学校に行かないという行動は、ストレスから自分の心を守るためのその子なりの精一杯の対処です。
ストレスを感じる出来事や環境はそれぞれですが、多くの場合、対人関係のなかで自分の存在価値を見つけられなかったり、価値が低い人間とみなされるのではと評価を恐れている状態とも言えます。
そのような状態では、自分ひとりで自信を回復することは難しいですし、そもそもなぜ学校に行けないのか、自分は本当はどうしたいかも分からなくなっているということも多いです。
お子さんが好きなことについて話をする、一緒に出掛ける、お手伝いを頼む、できていることに注目するなど、周囲からの関わりで心の元気を取り戻すと、どうするのが自分にとって良いのか主体的に考えられるようになってきます。
もし、関わり方を工夫してみたけれど変化が感じられない、不安や焦りを感じてしまう、そんな時はぜひ一度ご相談ください。
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