【その2 子どもとの接し方】緊急事態宣言明けの学校再開に向けて知って頂きたいこと
皆さん、こんにちは。不登校支援センター 横浜支部の庄子です。
緊急事態宣言も明け、6月19日以降からは県外を跨いでの移動も緩和されましたが、如何お過ごしでしょうか?
制限が緩和された状況ですが、コロナが完全に収まったわけではないので、一人ひとりの意識がまだまだ必要となります。皆様もお体をご自愛ください。
さて、神奈川県も6月1日より、分散登校が開始され、ほとんどの学校では6月29日から通常の学校生活に戻る予定です。私立学校ではそれぞれ対応が違いますが、7月には随時通常に戻ると思われます。
また、それに伴い不登校のご相談も当センターに多くあり、メディアでも複数取り上げられております。NHK様や神奈川新聞様など、様々なメディア媒体からお話を聴かれるケースが増えていることを鑑みると、全国的にこれからの子どもの動向が注目されていると考えられます。
もし、メンタルのことでお困りでしたら、不登校支援センターにお気軽にご連絡頂ければと思います。
その上で、今回お話させて頂くのは「【その2 子どもとの接し方】緊急事態宣言明けの学校再開に向けて知って頂きたいこと」です。前回の内容(https://www.futoukou119.or.jp/blog/20200526/16861)も併せて頂いた上で、お読み頂けると幸いです。
子どもが不登校になると分からなくなる距離感
子どもが不登校になった際、親御さんからの質問で多く上げられることが「子どもとの接し方が分からない」です。不登校になる前は親御さんなりの愛情を持った厳しい子育てをされて来た方でも、色々な情報を入手する中で、子どもへの接し方が分からなくなり、「腫物に触る」ような対応をしてしまう方が多くいらっしゃいます。
- 何がいけなかったのか?
- 私の接し方が良くなかったのか?
- 私が愛情をもっと注いでいればよかったのか?
など、親御さん自身が攻めてしまったり、ご夫婦の場合はそのパートナーを責めてしまったりして、家庭の中があまり良くない空気になりがちです。
子どもを育てる上で、厳しすぎても優しすぎても良くないとは言われますが、子育てに“必ず”という正解はありません。
しかし、子どもが発しているサインが必ずあり、それをどう拾って活かすかがとても大切になります。
それを取り逃がし過ぎてしまうと子どもとの距離感が出来てしまう原因の一つです。
接し方に必要なたった一つのスキル
では、子どもとの接し方が分からなくなった際に必要なたった一つのスキルがあります。それは「傾聴」です。
色々なサイトにも「子どもの話をよく聞きましょう」と書かれていると思いますし、実際にその説明を読んだ上で実践した方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
私もカウンセリングの際に「今まで色々なものを読んできました」と話される親御さんを多く見て来ました。しかし、大半の方は知識がある状態で活かせていないと言えました。
「傾聴」をする中で意識されることの一つに「相手の話をよく聴くこと」が上げられます。相手の話を聴くは知識で得られるほど単純ではありません。実際に「傾聴された経験があるかどうか?」が一番大切になります。
日本人の特徴の一つに自分で物事を解決する」ことが上げられると思います。「根性論」や「技を盗む」もその中の一つの例です。その為、誰かに話を聴いてもらう事や誰かに話をすることを苦手としている文化であると言えます。
しかし、日本の教育もグローバル化が進み、昔と比べるとやらなければいけないことが多様化する社会になり、ストレスを様々な場所から受ける中で、一人で解決することが難しい世の中になったと言えます。子ども達は道具や環境に恵まれて行く一方、様々な文化を取り入れなければ生きて行けない世の中になったと言えます。
その為、文化を取り入れる余裕をつくる為に「傾聴する」スキルをしっかりと養う必要があると感じております。
「傾聴」はまだ日本人にとっては浅い文化であり、情報だけで得ることは難しいと言えます。是非、先ずは親御さんから傾聴する前に傾聴される経験をして頂けると幸いです。
「傾聴」することで近づく距離感
本来の「傾聴」をすることで、子どもとの距離感はグッと近づけると言えます。
また、子どもに対して「腫物に触る」接し方は、実際、子どもとの距離感を作っていると言えます。親御さんとしても子どもと争う事や学校に行っていない子どもの姿を見たくないと感じ続けることで、色々なことから避けてしまうと思います。
その為、簡単なお悩みであっとしても相談を専門家にして頂くことが近道です。そこで、傾聴する姿勢や傾聴されることがどういう印象なのかを体験して頂く中で、ヒントになることがあると思います。
不登校のことでお悩みでしたら、一人で抱え込まず、是非、不登校支援センターにご相談下さい。
対面・オンライン、どちらでも対応が可能ですので、お気軽にご連絡下さい。
皆様のご連絡を心よりお待ちしております。
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