不登校解決現場レポート中学生の不登校子供の心理学

コロナ休校明けに、不登校が増えるって本当?例年と比べて危険なタイミングとは?

こんにちは。不登校支援センターの佐久真です。

コロナ休校で3か月も休んで、急に通えるのか?

以前からメディア等でも、上記のような不安な声をよく耳にしていました。

確かに3か月も学校生活から離れて、急に通えるのか、、元々不登校で悩んでおられたご家庭も、通ってはいたが休みがちになっていたご家庭も、それぞれ不安に感じておられたことかと思います。

今後6、7月と、もし不登校の傾向が進み、8月の夏休みが決定打になったらどうしよう、、、
と不安に感じておられる方は、少なくないと思います。

例年と今年の不登校が増えるタイミングの違いを整理する

【今年】

各都道府県自治体によって夏休みの縮小や土曜日授業の実施等の対応に違いはありますが、
6.7月と登校が続き縮小される夏休みに入ると、登校がそのまま継続になることにより、

  1. 適応能力が発揮され学校に通うのが当たり前の心理状態に移行していく子
  2. 6.7月中に行き渋りが出て、そのまま五月雨登校から連続欠席に移行する子

とに分かれてきます。

 

【例年】


夏休み明けが何故不登校が増えるのかというと、4月は学校が3週間しかありませんので、まだ適応能力が発揮されぬまま、GWにより一度春休みのような家でのノーストレスな環境に引き戻されます。

その後5.6.7月の3カ月で、

  1. 適応能力が発揮されて学校に行くのが当たり前になり、様々なストレスも受け流せるようになってくる子
  2. 行き渋りから五月雨登校に移行した後に1.5ヵ月の夏休みが決定打となり、夏休み明けに全く行けなくなる子

とに分かれてきます。

 

1.  2.  は同じ傾向ですが、
【例年】1.5ヵ月の夏休みがある事で、適応しかけていた子も行き渋りが出ていた子も、両方が夏休みによってノーストレスな環境に引き戻され、夏休み明けに

「また学校が始まる」という生活のギャップを大きく感じることにより、不登校が発生・再発することにあります。

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【今年】は夏休みが縮小され期間が短くなるので、先に述べた夏休み明けのギャップは少なくなります
したがって夏休み明けに不登校になる子が増えるよりも、
7月中旬頃から本格的に行けなくなるか、我慢して頑張って登校し続けた結果、9月頃から行けなくなる子が増えてくることが予想されます。

 

不登校の発生・再発のタイミング

結果的には9月が例年通り不登校の発生・再発であることは変わらないのですが、流れとして上記に述べたような違いがあることを知っておくと、子どもの状態を見ながら適切なタイミングで適切なフォローをすることが出来ます。

しかし、知らずに何もフォローせず登校出来ていることだけで子どもの状態を判断してしまうと、今年の9月頃から行けなくなった時には、すでにかなり悪化した状態になっていることも予想され大変危険です。

最後に

7月中旬から8月にかけて行き渋りが出始めている子には、カウンセリングにて心理アセスメント(心理状態の把握)と心理ケアを必ず行うべきだと考えておりますので、この点を踏まえて一度
不登校専門のカウンセラーに、お早目にご相談頂ければと思います。

 

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