心理学からみるモチベーションの高め方とは?①
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
社会の動きが少しずつ見えてきた一方で自粛生活が長引いたこともあり、
カウンセリングのなかでは、「新たな日常にむけて、どのように気持ちを高めていくか」についてのお話をすることが増えました。
そこで今回は、心理学で研究されているモチベーション(motivation)のお話を用いながら、やる気を高める方法についてご紹介したいと思います。
モチベーション(motivation)とは
日常使われる「モチベーション」という言葉ですが、こちらは本来、
「何かしらの行動を始めて、その行動をし続けること」を指しています。
どのようにしたら勉強や仕事へのやる気が起きるのかといったことは、長い間、世界中の人の関心ごとになっているようです。
本日は、モチベーションについてのたくさんの研究の中から、日常で役立ちそうだと感じる知識を3つご紹介したいと思います。
① 優先順位を決める
やるべきことが漠然とたくさん思い浮かぶ時、「あれもこれも・・・」と思っていると、なかなかやる気が起こらないといったことはないでしょうか。
人は「あれもこれも・・・」と気持ちの負担が大きくなっている時はかえってやる気が起きにくく、
反対に何の負担がなくてもやる気が起きにくくなるようです。(ヤーキース=ドットソンの法則、と言ったりもします)
なかなか難しいものですね・・・。
そこで、人が一番やる気になれるのは、「適度な」緊張状態の時だと言われています。
お仕事や家事、勉強などやることがたくさんで、負担が大きいなと思われた時には、
「今何をするか」の優先順位をつけ、「まず手をつけること」の数を絞ってみてはいかがでしょうか。
② 目標を具体的にする
「勉強をしよう」、「仕事をしよう」、「家事をしよう」と思った時、何から手をつけようか考えている内に面倒な気持ちになってしまったり、考えることに時間を使ってしまった・・・というご経験はないでしょうか。
人は脳の負荷が高まるほど、疲れや面倒な気持ちを抱きやすくなるため、「まず何をするか」具体的に決めることが大切になります。
- 「勉強をしよう」→「まず英単語を1ページ音読しよう」
- 「仕事をしよう」→「まずこの資料に目を通そう」
- 「家事をしよう」→「まず掃除機をかけよう」
このように、やることが明確で具体的である程、取りかかりやすくなるということが言われています。
③アウトプットをする
こちらは、自分がやろうとしていることを「口に出す」、「紙に書く」といった方法です。
「やりたい」、「やらなきゃいけない」と思いつつもだらだらしてしまうというような時、誰かに自分のやるべきことを伝えたり、視覚化したりすることで、①でもお話した緊張感が高まりやすくなります。
また自分から口にすることで、脳が「やらされているのではなく、自分でやるつもりになっているんだな」と思ってくれ、やる気のもと(ドーパミン)を出してくれるという効果もあるそうです。
自分で紙に書いたり、ご家族に伝えるだけではなかなか緊張感につながらないという場合には、学校の友達や先生、職場の人など、外の人に伝えることがより有効となります。
最後に・・・
最近では、大人からも子どもからも、「やらなきゃいけないのに、やる気が起こらない」ということを多くお聞きします。
長い自粛生活から急にもとのペースに戻すというのは、頭も体もなかなか難しいことかと思います。
次の生活に向けて少しずつ体を慣らしていくために、今回ご紹介した3つの方法を是非参考にしてみてください。
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