変化の時期を乗り越えるための4つのS
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
いよいよ学校も再開となりましたが、この数か月でオンライン授業の普及やお友達との付き合い方など、子どもを取りまく環境には大きな変化がありました。
親御さんの働き方、ご家族との関わり方、そして人生観なども大きな影響があったことと思います。
そこで今日は、物事が移り変わる時期である「トランジション」と、それを上手に乗り越えるための「4つのS」についてお話したいと思います。
トランジションとは?
生活状況や人間関係が今までのものから別のものへと変わる過渡期のことで、発達段階によるものと、「進学」「就職」など固有のできごとによるものがあります。
不安や葛藤を抱えやすい時期でもあります。
進学などと異なり、今回の休校や外出の自粛は予期できなかった出来事であり、慣れ親しんだ場所・活動・人間関係から突然引き離されたことで目標や意欲を失ったり、状況になじめずイライラを抱えてしまった子どもも多いと思います。
4つのSで考える
トランジションに対応するためには、次の4つの視点から考えてみることも有効です。
●Situation (状況):今と同じような変化を乗り越えた経験はあるか、この状況をどう受け止めているのか
●Self(自己):自分はどのように対応できるか、人生にどんな意味や目的を持っているか
●Supports(支援):自分に好意を持ってくれる人・成功を喜んでくれる人はいるか、情報や知識を得る手段はあるか
●Strategies(戦略):状況を変える方法、問題の捉え方を変える方法、ストレスを解消する方法はあるか
上記にあげたのはほんの一例ですが、こうした幾つかの視点から自分自身や状況への理解を深めることで、より望ましい次のステップにつなげることができます。
トランジションを乗り越えることで人は成長できる
ある子どもが、友人達が陰で「あの子の笑い方は気持ち悪い」と言っているのを聞いてしまいました。 聞いていたことは言えないので、これまで通り友達としてふるまいながら、なんとか上手に笑おうと頑張れば頑張るほど、自然にふるまうことができなくなっていったそうです。
本当の問題は笑い方なのか、本心ではどうしたいのか、一緒に話をするうちに、彼女の考え方は少しずつ変わっていきました。 そして、笑い方を変えるのではなく、まず自分が心から楽しいと思えることを一緒にできる友達をみつけたいと思うようになりました。
変化によるストレスにさらされている時は、なかなか冷静に自分と向き合うことはできないものです。そんな時は、ぜひ私たちカウンセラーにご相談ください。
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