【その1 症状について(頭痛・腹痛・昼夜逆転)】緊急事態宣言明けの学校再開に向けて知って頂きたいこと
皆さん、こんにちは。 不登校支援センター 横浜支部の庄子です。
緊急事態宣言が出され、長期化している「#おうち時間、#Stay Home」ですが、皆さま如何お過ごしでしょうか?
私も元からインドアではありますが、自由な中のインドアと不自由な中のインドアでは違った印象を感じ始めており、少なからずストレスを感じております。
その上で、日常の仕事を含めた生活が私なりに充実していたことに気付ける日々でもあります。
また、いつから正常な社会経済に戻れるかがとても心配になっている方が多くいらっしゃるのでは無いでしょうか? コロナの終息は1~2年の月日が掛かる可能性があるとも言われる中で、どの様に仕事や家庭、社会と向き合えば良いのかが今後の問題であり、生き方そのものを問われることになっていると感じております。
私達、不登校支援センターとしても、カウンセリングの在り方や不登校との在り方を時代の流れに合わせて行っております。
今回からシリーズで「緊急事態宣言明けの学校再開に向けて知って頂きたいこと」をお話して行きたいと思います。 今後も第二波、第三波と起こる中で緊急事態宣言がその都度発令されるかも知れません。 是非、後学の為にご覧頂けると幸いです。
学校再開前の子どもの現状をチェック!
ここで、皆さんにお聴き致します! 今の子どもの状態は如何でしょうか?
「勉強を全くしない!」や「ゲームばかりしている!」などの状況を良く耳にしますが、実はその前段階や現在進行形で “あること”が起こっているかもしれません。
様々なニュースやカウンセリングでの親御さんのお話を総合すると、どうしてもその子の結果的な姿や状態に注視し易いため、既に過ぎたこととして見逃している可能性があります。
その“あること”とは「体に症状が出る」ことです。 この状態を私達は「初期段階」とお伝えしております。
では、その症状の代表的な3つですが、
- 頭痛
- 腹痛
- 睡眠に関わること(昼夜逆転など)
です。
1. 頭痛と 2. 腹痛に関しては文字通り、頭の痛みやお腹の痛みを子どもが訴える状態ですが、午前中限定や起きているとき限定で起こる為、病院に行っても「心理的なものだね」と言われることが多々あります。
また、現在の社会情勢を見ると、この2つの症状が発生する子どもが多く居るため、「もしかして、コロナウイルスかも」と親御さんが心配になり、病院へ駆け付けてしまうケースが増えているという話も話題に上がっております。
3. 睡眠に関わることは昼夜逆転とも言えます。「寝れない・起きれない」、「寝ない・起きない」などの睡眠への影響が顕著に出る為、先程同様、病院に行くと「心理的なもの」と言われるケースが多くあります。
また、「軽度の起立性調節障害」と診断されるケースが多く聴かれますが、こちらも基本的に投薬治療を用いた生活改善となります。しかし、薬を飲みたがらないことや「自分は病気じゃない!」と思ってしまう子どもが多いため、中々改善しない傾向にあります。
では、この様な体の状態が何故起こるのか?
それは「ストレス」が原因です。
つまり、今まで不登校では無かった子どもも、現在では不登校の子どもと同じような環境を疑似体験する形になった為、対処の仕方が分からないことから必然的にストレスを感じる様になり、この様な症状が顕著に表れ始めたと言えます。
実はこの症状は子どもに限ったことではなく、大人でも似たような症状を訴えられる方が多くいらっしゃいます。ストレスコントロールを出来て居た子どもも大人も今のような環境では変わりが無いと言えます。
ストレスコントロールを身に付けることが最優先
さて、この初期症状は時間が経てばある程度落ち着きます。
症状が落ち着けば、親御さんとしてもホッとすると思います。しかし、症状が隠れているだけで、実は根本が変わっていない為、少しのストレスを掛けるだけで、症状が現れる可能性が極めて高い状態と言えます。
例えば、この状態から学校を再開(ストレスが掛かる)すると、ストレスを改めてコントロールしなければいけない為、その対応に一生懸命になります。しかし、「コントロールが出来ない!」となってしまうと当然学校に“行かない選択”をします。すると、様々な理由(課題が終わっていないや学校への不安など)を言うことで、行かなくても仕方が無い状況を作る状態になります。 そうなると、不登校の長期化に繋がりやすくなります。
今のような長期休みが長引けば長引くほどストレスに対応する筋肉は伸び切りってしまうため、急な緊張状態になると筋肉が固まってしまい、動けなくなる状態や筋肉痛の状態になってしまいます。これが不登校になるメカニズムです。
その為、筋肉を丁度いい状態にする為にも「適度なストレス」を心掛けることや緊張を解すことを意識する必要があります。
つまり、ストレスコントロールを如何に身に付けられるかが社会復帰への第一歩となります。(大人も子どもも共通の合言葉です)
安定傾向の落とし穴
先程もお話させて頂きましたが、症状が過ぎた後は安定傾向になります。
そこで、改めてお伝えしておきたいことが、症状が治まった=治ったではありません。むしろ、悪化しているケースが大半です。症状は無いのですが、
- ゲームやスマホばかり見ている。
- 勉強に中々向き合おうとしない。
- とにかく無気力
など、目立った症状や子どもの反応は無いのですが、“何かに集中し続けている” や “それ以外やらない”、“無気力” が特徴 です。
この様な状態は「ストレスをコントロールしている」様に見えますが、実際は「ストレスを抑え込んでいる」状態と言えます。 親御さんとしてはこの様な子どもの状態を見続けるのが不安になり、結果的に代表的な例としては「ゲームやスマホ」を一方的に
- 没収する
- 制限する
という行動を取ってしまいます。すると、子どもの反応としては過度な抵抗やより無気力になる状態になり、家庭内不和の原因になるケースが多々見受けられます。 そして、これを理由に子どもは「動かない」選択をして、もっと親御さんを困らせる行動をとってしまうのです。
つまり、安定傾向は状態を見極めなければ家庭不和にもなりますので、対応の仕方がとても大切になります。
上記の症状が該当する場合には早めのご相談を!
如何でしたか?
不登校になる初期のサインは今回述べたことが大半の原因となっております。
見過ごしがちなサインが多いため、多くの方が見過ごし、長期化してから支援センターにお越しになります。
今回の様な症状が長ければ長いほど、それだけ復帰するのに時間が掛かります。
つまり、この状況が学校休校始まりの3月初週から症状があった子どもの場合、学校が再開しても登校できず、復帰する為のトレーニングをしてもその分だけ掛かる可能性があります。
様子見をすることや心のエネルギーを溜めることが最善である場合もあります。しかし、状況が遅くても1週間変わらなかった場合は是非一度ご相談頂き、今後の対応を再度ご検討頂ければと思います。
私達、不登校支援センターは必ず皆様のお力になれると思います。
無料の初回面談(50分)はオンラインでも対面でも行っております。皆様のご相談を心よりお待ちしております。
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