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【コロナ対策 その5】未来の不安について

こんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。

現在、外出自粛の中での情報提供といえばブログ記事が一番詳細を記載できると思っておりますので、
いつもより頻度多く更新していけたらと取り組んでいます。

今回は、以前私が執筆した記事、
【コロナ対策 その1】緊急事態宣言に伴う、外出自粛と顕在化する課題
で記載した4つの課題のうちの最後の一つ、未来の不安について取り上げていきたいと思います。

家庭内暴力(DV)については、【コロナ対策 その2】家庭内暴力の要因と対処方法
教育の不安については、【コロナ対策 その3】外出自粛時の子どもの教育支援について
命の不安については、【コロナ対策 その4】命の不安、感染の不安について
を参照してください。

未来の不安とは

不登校問題においても、子ども自身、または親御様にとっても同様の問題について話すことは少なくありません。むしろ、未来が不安になるからこそ、学校に行かないことが問題になってしまうとも言えます。

コロナウイルスの問題については、命の不安と同じように、「自分は無事に生きていられるのか?」「親の仕事の状況、世の中の状況によっては、元のような生活に戻ることができないかもしれない。」などの不安も出てくると思います。
また、この外出自粛後の環境において、子どもが「学校に行きたくない」となってしまう可能性も高くなると考えています。

ただでさえ、夏休みなどの長期休みの直後は不登校発生率が高いのですが、今回はそれに加えて家庭での過ごし方も大いに影響があります。

不登校の要因から考える未来の不安とは

不登校の要因のひとつとして、『心理的な疲労』があります。「疲れを感じすぎて、何に対してもやる気を見いだせない」というような心理状態に陥ってしまい、自分の好きなこと(楽なこと)しかできない状態になってしまうということです。
この状態の子どもは本当に「学校に行きたい」とは思っているのですが、実際に学校に行くことができなくなってしまいます。

外出自粛の今の世の中の状況において、心理的な疲労を感じているのは子どもだけでは無いはずです。それに加えて前回までにお話ししたような、家庭内暴力、教育の不安、命の不安なども発生してしまうと、家の中で過ごしているだけでも心理的な疲労感が発生してしまいます。

例えば会社でお仕事をしている人で言えば、その状況を次のように想像してみてください。
自分の席の前後左右の人がなぜかイライラしており、
・机をたたきながら仕事していたり
・電話口で強い口調で話していたり
・目の前で部下や後輩を叱責していたり
・ひとりごとで愚痴を言い続けていたり
など、周りの人の負の感情を感じながら仕事をしていたら、自分自身に何も起こっていなくても仕事が終わるころには心理的に疲弊してしまう人もいるのではないでしょうか。

もし、今のご家庭の状況がそのようになってしまっていたら、要注意です。

この時期に想像できる不適切な環境とは

教育の不安を感じるあまり、子どもに対して「ちゃんと勉強しなさい」と伝えることはあると思います。この伝え方についても注意が必要です。

例えば、
「今は学校は休みになっているけど、他の子たちは塾に行ったり、自宅学習したりしてちゃんと勉強はしているのよ。もし勉強してなかったら、学校が始まったときに大きく遅れてしまって、ついていけなくなるよ。」

というような、脅し文句で危機感を煽るような声かけは心理的な疲労を与えるような悪い声掛けの例になります。

これを受けて、「よし、これだけ勉強をやっていたら大丈夫だろう」と思えていたら良いのですが、
実際に思うように勉強に取り組むことができていなかったり、大丈夫と思えるだけの勉強ができていなかったり、勉強の仕方がわからなかったりなど、自分が心理的に安心できない状況になってしまうと、日々心理的な疲労を感じてしまうことになります。

このような不安は、後で取り戻そうと最初は考えることができていても、なかなかその通りに実行できず、結果的に日に日に不安が増していく傾向があります。

適切な環境を保つためには

心理的な疲労をため込まないような過ごし方を心がけることになります。
そのための考え方として、以下の記事が参考になると思いますので、良かったらご一読ください。

不登校問題解決に役立つ『心』の捉え方

ストレスを抱え込む量よりも、ストレスを発散させる量を増やし、心の充足を満たすこと(上記の記事でいう心の貯金をすること)です。

ストレスを抱え込む量を減らす取り組みについては、今まで記載してきた【コロナ対策 その1】~【コロナ対策 その4】の記事がお役に立てると思います。

それに加えて、ストレスを発散させる方法や心の充足を満たす方法も考えてみたいと思います。

これは不登校支援センターを利用してくださっている親御様との会話でいろいろ話しをしていたのですが、いろんなことをされているご家庭がありました。

  • 親御様が子どものときに流行っていたアニメ、ドラマ、映画を家族で見る
  • 家族全員の読書の時間を作る
  • 家族団らんの時間を作る
  • これを気に親御様も子どもがやっているスマホゲームをやってみる
  • 普段料理をしていない人が料理に挑戦してみる
  • 家族で人生ゲームや人狼(コミュニケーション型ゲーム)をする
  • 親が子どもの授業を受ける(学校ごっこみたいな感じですかね)

などなど、いろいろな案を伺い、試してみたいものもいくつかありました。

この状況下でも如何にして安心できたり、楽しめたりするかがポイントになります。
また、家族とのコミュニケーションが良好であればあるほど、そのような環境になっていけると思います。

乗り越えた先にあるもの

今回の記事も含め、今まで記載してきた内容について真剣に考え乗り越えることができたとき、とても貴重なものが得られると思っています。

コロナウイルスという脅威の下でも、「この家族と一緒にいることで、安心することができ、楽しい時間を過ごすことができる。」と思えるような家族になれると思います。そのような家族の子どもも「自分が少しでも他の家族の役にたてるように成長していきたい」と思えるようにもなれると思います。

親御様にとっては、この騒動が落ち着いた後の仕事についての不安も非常に大きいと思いますが、その不安を乗り越え、元の生活に戻すことができたら、「緊急事態宣言が出るような事態になっても大丈夫」という自信につながる経験になれるのではないでしょうか。

もちろん、そのようになっていくことはとても難しいことでもあると思います。 しかし、そうなっていけるようなサポートを受けつつ、一日一日を大切に過ごしていくことで、家族全員の幸せにつながりますし、その家族で過ごす未来の生活も良いものになっていけるでしょう。

もし、今まで「自分にとって家族とは」ということをあまり考えていなかった方などは、是非これを機会により良い家族になっていけるように意識してもらえたらと思います。

そのために必要な相談、サポートは多くのカウンセラーやコーチングを学んでいる人ができると思っております。
また、家族関係、家庭環境についての相談は、不登校支援センターは今までの不登校支援の課題を解決してきたたくさんの実績もありますので、この機会にご利用していただけたらと思っております。現在不登校支援センターでは、初回のみ無料電話カウンセリングも実施しておりますので、是非ご利用いただけたらと思います。詳細は公式ホームページの方をご覧くださいませ。

私たち不登校支援センターは、今は「不登校」という言葉にとらわれず、ご家庭の心のヘルスケアとして役に立てられるようにと尽力しておりますので、お気軽にお問合せください。

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