お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート中学生の不登校子供の心理学

「状況が変化する=人間はストレスを感じる」が、発達するチャンスでもあります。

 

こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。

コロナウィルス感染拡大に伴う状況下で過ごす我々人間にとって、これまで誰も体験したことのない、すぐに対応・適応していくことは難しい状況が続いています。

状況の変化=人間はストレスを感じる

ストレスとは変化のことである、という言葉もあるぐらい、我々人間は何かが変わる、変化するとそれをストレスであると認識することが多い生き物です。

海外留学などでホームシックになってしまうことを一例とすると、急に言葉や文化、作法やマナー、食生活が全く違う国に行くことになると、多くの状況や環境の変化を一気にストレスと感じてしまうことがありますが、人間にはホメオスタシスという恒常性維持機能が備わっています。

 

コロナウィルス感染拡大防止策に外出自粛要請により、人間は変化を感じストレスを受けています。

 

私たち人間は、体の働きを調整する自律神経と、ホルモン分泌をつかさどる「内分泌」外部から進入する異物から守る「免疫」という3つの働きがあり、それらがバランスを保つことで健康を維持しています。

自らの体を環境に適応させ、安定させるためにホメオスタシスという機能を備えており、ホメオスタシスの3大システムが、「自律神経」、「内分泌」、「免疫」なのです。

このバランスを失わせる張本人こそがストレスなのです。

 

ストレスを感じると、元の状態に戻ろうとする反応が出る

先に記述したホームシックの例の通り、ストレスを感じると元の状態に戻ろうという反応が出ます。要するに家に帰っていつもの状況と環境に落ち着きたくなるのですね。

コロナウィルスの感染拡大により、人間はどのような変化を感じているでしょうか?

 

  • 仕事が減ったっり、緊急対応でいつもより増えた
  • 収入が減った・健康に支障が出ている
  • 外出できず、いつものストレス発散が出来ない
  • 学校に行っているはずの子どもが家にいることで、家事が増えた
  • 学校に行って出来るはずの勉強が失われている

 

などなど、状況が変化することによりストレスを感じ、皆元の状態に戻りたいと感じ、抗う反応が出ることになります。

特に不登校支援センターで現在オンラインや電話カウンセリング等でお話を伺っていると、子どもの勉強機会の喪失を懸念するお声が多いです。

様々なオンライン学習の導入が検討、実施されていますが、親御さん方にとってはまだまだ抵抗感や不安があるように、変化すること=ストレスであるという図式で捉えてしまうが為に、これまでとは変わってしまう、普通とは違う特別な対応と捉えてしまう傾向があります

 

しかし、実際に子ども自身が体験して感じていることは

  • 勉強しやすい
  • 何度も繰り返しみれる
  • ペースについていけなければ、一時停止すればよい
  • 内容がわかりやすい
  • あてられるプレッシャーから解放される
  • チャットですぐ質問できるなど、双方向コミュニケーションも問題ない

などなど、プラス側に捉えることが多いようです。

 

親御さんはご自身が体験したことがないことなので、どうしても普通とは違うこと=ストレスと
感じてしまう方も多いようですが、今年一部の通信単位制高校から東大・京大・筑波大など国公立の合格者が出た実績などが積み重なると、オンライン学習の有用性は確立されてくるでしょう。

 

親御さんが学校に行って勉強出来なくても大丈夫なの?と今は不安に感じられる部分も、
「withコロナ」の概念の元、適応能力がある我々人間の自己概念と価値観の発達により、その不安は個人個人のペースで和らでいくことかと思いますが、新しいことを恐れず、変化することチャンスと捉えてみる視点を、誰かと話しあったりしてみることで、子どもや親御さん自身の自我や自己の概念の発達へのチャンスだとも考えることが出来ます。

 

最後に

不登校支援センターのカウンセラーも、心理職であり、カウンセラー経験が豊富でも皆さんと同様この状況にストレスは感じています。

しかし、将来の子どものことを最優先に考えた時に、我々として親御さんとして、今どのようなことを話し合うべきなのか、お一人お一人の価値観を尊重しつつ、ご不安に寄り添い、共に考えて 成長いきたいと思っております。

 

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