【新型コロナウイルス】における不登校支援カウンセラーの考える懸念点
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
今回は新型コロナウイルスの影響で考えられる懸念点と、その対策についてお話しますね。
休校が続いて…
4月上旬の緊急事態宣言を受け、多くの学校が休校措置、もしくは、在宅でのオンライン授業などお子さんがご家庭にいるような機会が続いているかと思います。
そのお子さんをサポートする親御さんの中には在宅勤務の方も増えてこられているのではないでしょうか。
私も現在は対面カウンセリングの休止のため、自宅で電話、オンラインでのカウンセリング業務となっております。
このような状況下で報道にもありますが、我々カウンセラーとしましても様々な懸念点を考えております。
その点を幾つか紹介し、今回はその一つにおいて対処などをお話いたします。
休校が続くことへの懸念点
報道でも自宅にお子さんを含めご家族が居続ける懸念点として
- DV
- 虐待
上記のようなことが言われております。
もちろんこの点も懸念しておりますが、不登校支援専門家の我々としましては、
- ストレスの抱え込み・爆発
- 登校再開における不登校問題
- 家庭内でのコミュニケーション
等のことをより強く懸念しております。
その中でも、今回はストレスの抱え込み・爆発をテーマにお話いたします。
「みんなも不安だから仕方がない」は危険?!
新型コロナウィルスが蔓延し、問題となって早2か月ほど経ちます。
その後、感染者の増加や休校、緊急事態宣言による外出自粛…等
世界中の人々が先行きの見えないストレスを多く抱えるようになりました。
私の知り合いの医療従事者の方とお話をした際には、医療現場は報道のようにかなりストレスフルだという話もありました。
そのようなことが連日報道され、かつ、皆様の実生活においても多くの負担や不安が増え、家庭内のストレスも大きくなっていると思います。
このような状況下で、オンラインでのカウンセリングや実生活においてよく聞く言葉があります。
「みんなも不安なんだからしょうがない」
このような言葉です。
いかにも協調性を重んじる日本人らしい言葉だな。と感じます。
自分だけではなく、他者も思いやる。このことはとても大切です。
ただ、この言葉には危険が潜んでいることを皆さんはお気づきでしょうか?
自己不一致がとても多く生じている(生じさせる)ということです。
自己不一致が生じている状況とは
自分の感情や気持ちに嘘をついている≒我慢 (≒ニアリーイコールの意味: おおよそ等しい。ほとんど等しい。)
ということです。
確かに現状では多くの我慢を先々の生活のために強いられていると思います。
ですが、我慢が大きくなりすぎると人間はどうなってしまうでしょうか?
人間の心を風船とイメージし、ストレスをガスと考えるとわかりやすいのではないかと思います。
どんどん風船にガスが入り続けてしまうとどうなるか、、、
そうです、我慢の先には爆発(破裂)が待っているのです。
実際、DVや虐待の懸念、また、外出自粛が叫ばれた後の三連休で外出者が多かったという報道もありましたよね。
これも皆さんの我慢の先の行動だったとも考えられます。
どうしたらいい?
「みんなも不安なんだからしょうがない」
という言葉で、自分の気持ちを抑えすぎてはいませんか?
また、それをお子さんや身の周りのご家族に強要してしまってはいませんか?
確かに考え方としては素晴らしいと思います。
ただ、それが仇となり、我慢を生んでしまうと感情が爆発してしまう可能性が高くなってしまいます。
ですので、時には親御さん自身が自分の気持ちや感情に正直になり適度に吐き出したり、
お子さんが我慢しているようであれば、話を聴いてあげたり、一緒にガス抜きをしてあげるのも大切です。
実際、電話カウンセリングでお話した家庭からは、
- 第三者と話せてリフレッシュできた
- 家族には素直な気持ちを話せなかったので、気持ちが落ち着いた
- 親だからしっかりしないとと力みすぎていたことに気づけた
等のお声をいただいております。
適度に吐き出す、言葉にするということは心理的にもカタルシス効果という浄化作用を生みますので、この機会にぜひ電話カウンセリング等をご活用ください。
我慢せずに傍若無人にふるまいすぎるのは周りの方に大きなストレスをかけてしまいますが、適度に自分に正直になる時間を作ったり、子どもたちにも作らせてあげてみてください。
次回は、休校明けの不登校についてお話いたします。
それでは今後ともご自愛くださいね。
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