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【コロナ対策 その3】外出自粛時の子どもの教育支援について

こんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。

現在、外出自粛の中での情報提供といえばブログ記事が一番詳細を記載できると思っておりますので、
いつもより頻度多く更新していけたらと取り組んでいます。

今回は、以前私が執筆した記事、
【コロナ対策 その1】緊急事態宣言に伴う、外出自粛と顕在化する課題
で記載した4つの課題のうちの一つ、教育不安について取り上げていきたいと思います。

家庭内暴力(DV)については、【コロナ対策 その2】家庭内暴力の要因と対処方法を参照してください。

教育不安とは

本来であれば、3月、4月も学校があり、そこで必要な教育課程を受講しているはずなのですが、
それができない状況にあります。

福岡の方は教育委員会から休校の宣言は出ていますが、緊急事態宣言の対象になっていない地域では、学校が始まっているところもあると思います。

この状況下において、2か月、もしくはそれ以上の教育を受ける時間に差が出てしまうことを危惧する親御様もいるのではないでしょうか。

学校以外でも、今の時代習い事をたくさんしている子どもも多いように感じます。
その習い事も今は休止されているところもあると思います。(私自身が指導している道場も3月初めからずっと休みの状態です。)

親御様によっては、自分の子どもに与えたい教育があり、
それが今思うように与えられなくなっているという不安も持っているのではないでしょうか。

別のケースでは共働きが当たり前のような世の中なので、
自分で子どもと接する時間を確保できない代わりに、いろんな習い事に通わせているというご家庭もあると思います。

緊急事態宣言が出された状況下では、自分の子どもに教育を与えられるのは自分しかいないという状況になっており、
それができない親御様は子どもの成長に不安を感じることもあると思います。

教育不安の元とは

教育不安の元とは、子どもに対して、「こうあって欲しい」という理想や期待を持っているのに、
学校や外部の教育環境が無いと、それが達成できないかもしれないという不安になります。

このような状況に陥ることを想定している親御様はそんなに多くはいないと思いますので、
現在、同じように悩んでいる親御様はたくさんいると思われます。

なので、是非この記事を読んで、今の状況下でも対応できるように少しでも考えていけたらと思っております。

教育不安を改善していくために必要なこと

不登校支援センターは、どちらかというと学校に行っていない子どもの方が多く利用しています。
また、学校に行けていない子どもの中には、部活や塾、その他の習い事にも行けていないという子どもも多くいます。

私たち不登校支援センターはそのような子どもたちに、「自分で自分を育てる行動」を身につけていくようなカウンセリング、コーチングを10年以上続けております。
つまり、そういうノウハウも実績もたくさん持っております。

具体的な方法は、やはり個人個人に合ったやり方が必要なのですが、
概要で言うと、以下の2つを親御様が知っておく必要があります。

  1. 今の状況(外出自粛環境)で与えられる教育方法
  2. 子どもの学習意欲を掻き立てる動機づけのコミュニケーション

この二つについて、それぞれ説明していきます。

1、外出自粛環境で与えられる教育方法

これは具体的な手段の提供になりますので、既にご存じの方も多いかもしれません。

私自身もカウンセリングにおいて、コーチング段階に入った子どもに対して、様々な教育を与えることがあります。
浪人経験、大学受験、就職活動、他企業(IT系)での勤務経験、武道道場で師範をしているということもあり、

  • 学業
  • 就活対策
  • 筋トレ
  • ストレッチ
  • ダイエット
  • プログラム学習
  • パソコン知識の学習

などなど、私の方で指導することもあります。

そういった指導が親御様自身ができると、教育不安はそんなに大きくはありません。
実際、クライエントの中には塾の先生をしている親御様もおり、その方は学習面に関しては不安は持っていませんでした。

当然、他の親御様に対してそうなってくださいとは言えません。
すぐにできそうなおすすめの方法としては、以下の2種類があります。

 

1.  インターネットの教育系動画

私も自分が指導できないことに関する教育を子どもから求められることもあります。
そのときは、インターネットで一緒に探す、ということをしています。

今はYoutubeなどの動画サイトで、教育系の動画もたくさんあります。
高校数学の難しいところなど、カウンセリングに来る子どもと一緒に閲覧して学習したりもしています。
私も学業の指導をしていて参考にすることもありますが、けっこう動画だけでも理解を深められるので今は本当に勉強しやすい世の中だなと感心しております。

ストレッチや筋トレなどに関してもやり方の動画はたくさんあるので、それらを探してみるのも良いかもしれません。

ちなみに、福岡市では、2020年の2月から
福岡 TSUNAGARU Cloud(ふくおか つながる クラウド)※1
というサイトが公開されており、
小学校、中学校、高校、特別支援学校の休校中の学習支援動画がアップされています。

また、浜松市の方では、家庭学習支援サイトをまとめている情報※2がありました。

 

2.  本

最早説明するまでも無いような手段ですが、やはり今求められるのは読書習慣かと思います。
これは、大人の課題でもあります。
「本を読んだ方が良いことはわかっているけれど、なかなかその習慣が身につかない」
と悩まれている方も多いのではないでしょうか。

また、あまり本と接することが無かった人にとっては、本の探し方、選び方すらもわからず、どのような本があるのかすら想像もできない人もいると思います。

私もそれほど多く本を読む方ではないので、今読書習慣を身につけようとしているところです。

本を探すこともインターネットでできますし、読書習慣を身につける方法もインターネットで探すことができます。(私も参考にしております)

社会人の方のカウンセリングでも、私が知る範囲で本を紹介したり、探し方を教えたりすることもありました。

今の状況下では「不登校とは関係無いかな?」と思われるかもしれませんが、子どもをお持ちの親御様すべての方を対象にカウンセリングを受け付けておりますので、これを機会にご利用いただけたらと思います。

本を探す程度であれば、身近な人に聴いてみるのも良いと思います。

本を買いに行ったり、借りることがしづらい状況でもあり、通販や、電子書籍などの対応をせざるを得ない場合もあるかと思いますが、それによって教育の不安が少しでも和らぐのであればと思っております。

2、子どもの学習意欲を掻き立てる動機づけのコミュニケーション

個人的には、こちらのテーマの方が知りたいと思われる方も多いのでは、と思っています。

不登校支援センターのカウンセリングでも、いきなり子どもに対して
「学校に行けないのなら、それを補填するための学習をしようね!」
ということはしません。

まずは子どもの状態を知り、どのようなことで動機づけられるのかを知ってから、学習を促していきます。

状態を知り、どのようなことで動機づけられるのかを知っていく過程がカウンセリングでもあります。

よくある、あまり良くない関わり方として、
やった方が良いこと、させた方が良いことを一方的に「やっておきなさい。」「やりなさい。」と押し付ける
ということがあります。

一日、二日程度なら言うことを聞いて学習するかもしれませんが、
1ヵ月、2か月という期間になってくると、難しくなってくることもあります。

本人が自分から「しよう」という気になれるようなコミュニケーションを、取る必要があります。
その具体的な方法や、タイミング、そうなるまでに必要な時間は子どもによって異なってきます。

動機づけを知ることが難しい場合は、
「お父さん(お母さん)が言うんだったらやった方が良いんだろうな。」
と思って実行できるような、親子関係と子どもの心理状態を作ることができていることでも、学習行動を取ってもらうことはできます。
ただ、このような関係性の構築は一朝一夕でできるものでは無いので、難しいと感じられる方も多いかもしれません。

最後に

心理系の課題(動機づけのコミュニケーションなど)は具体的に書くことが難しい問題です。

記事を読んでみて、なんとなくでも理解してもらい、実行していただけたらと思います。
そして、上手くいかない、手ごたえが感じられないという親御様は是非、早めに相談してもらえたらと思います。

子どもが自宅学習の習慣や、読書習慣を日ごろから身につけることができているという親御様にとっては、
この記事にあるような教育の不安は、そこまで大きくは無いと思います。

不登校支援センターを以前から利用されている親御様にとっても、
今まで対応してきたことでもありますので、改めて大きな不安にはなっていない人も多くいると思います。

ご家庭によっては、親子で読書習慣を身につけていく良い機会かもしれませんね。

また、「教育とは」ということについて考えてみるのも良いかもしれません。その際は是非、子どもは学校に行かなければ成長しない?~不登校と学校信仰~もお読みいただけたらと思います。

動機づけのコミュニケーションや、具体的な教育方法などについて悩まれている方は、
是非ご相談ください。

詳細は公式ホームページの方をご覧くださいませ。

 

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(*1) http://www.fukuokacity-ftc.jp/
(*2) https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/koho2/emergency/covid-19/kyoiku.html