不登校解決現場レポート

新型コロナウイルス関連の外出自粛から考える ~「いつもと違う」に対応するために、たったひとつ意識したいこと~

こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。

外は日に日に暖かくなってきている時期ですが、そんな外の空気に触れることもなかなか難しいこの頃ですね。

不登校支援センターも、各地の緊急事態宣言等により、在宅ワークに切り替わった支部もあります。

名古屋支部も在宅ワークをしておりまして、直接お会いすることができる対面カウンセリングは少しの間お休みして、お電話やスカイプなどでお話させていただいております。

カウンセリングに来られていたご家庭でも、普段はお仕事で外に出られているご家族が在宅ワークをしていたり、何よりも子どもたちが休校中で、なかなかいつも通りの生活ができてないというお話を耳にします。みなさんのお家もきっと似たような状況ですよね。

そもそも、在宅ワークになるというのはどういうことかというと・・・

圧倒的にいつもと違うことが多すぎる!

これ、まさに私が在宅ワークが始まった数日の間、とくに困っていたことなのです。

  • 「出勤する」がない
  • もちろん「帰宅する」もない
  • だから「出かける準備」もない
  • そもそもここは自宅であって、いつものカウンセリングルームじゃない

ここまで挙げて、ちょっと気落ちしてきました・・・

これではいけない!と一度は焦った私でしたが、不登校支援のコツを応用した対応策があるぞ!ということに気づきました。

子どもたちにも大人の私たちにも使えるのではないかと思いましたので、お話しますね。

不登校になりやすい子どもたちの特徴の一つに「とてもマジメな考え方をしてしまう」ということがあるんです(マジメな考え方をしてしまう子どもたちがどんな状態に陥ってしまうのか、についてはこちらのブログを参考にしてくださいね)。

そんな「マジメに考えすぎてしまう」子どもたちと一緒に考えることの一つに「区切る」ということがあります。

大切なことは「区切る」こと

これは、いつも通りに近い区切り方を考えてみるということです。

例えば「時間」

いつもの流れだと

朝の準備 → 出かける → 仕事(学校)がはじまる → お昼休み → 仕事(学校)が終わる → 帰宅する

こんな感じでしょうか。

細かく考えすぎると疲れてしまいますから、できる範囲で。 この場合のポイントは、「出かける」「お昼休み」「帰宅する」です。

ここをある程度時間を区切って「そうだったはずの時間」に対策をしてみましょう。

ちなみに私は、出かける、帰宅する「はずの時間」に軽く体操をしています。ほんとに軽~くですが(笑)

他にも、「窓を開ける」とか「立ち上がる」だけでも構いません。

また、「時間」の区切りは、1日単位だけではなく、1週間の単位で考えることも大切です。

これは日ごろのカウンセリングで子どもたちとも話すのですが、「毎日同じことをする」のではなくて、「平日」と「休日」をちゃんと区切ってあげることです。

とくに「休日」は怠惰に過ごしても構わないんです。むしろ、ちゃんと「休日」であることが区切りのためのポイントです。

目的は「気持ちを区切ること」

「時間」以外にも、「場所」を区切るなんていうのもあります。可能であれば部屋の配置を少し変えてみるとか、座る場所を変えてみる、などですね。

とはいえ、リビングを在宅ワークで占領されてしまっているご家庭もありますよね。

あくまでも目的は「気持ちを区切ること」ですから、できないことを無理にしなくていいんです。

最初のうちは、区切りをつけた前後で同じことをしていても気にしすぎなくていいですよ。むしろ当初の私は「さっきも同じことしてた!」と区切った前後の中身を気にしすぎて、うまくいきませんでした。でも、「区切ること」だけを考えるようになったら、少しずつうまくいくようになりました。

みなさんも「区切り」そのものを意識すること、試してみてくださいね!

 

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