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不登校になりやすい子どもの3つの特徴とは?

皆さん、こんにちは。不登校支援センター横浜支部の庄子です。

コロナウィルスの影響が広がり続けており、ついには学校が休校になり、仕事の働き方も大きく変えなければならない状況になりましたが、皆様は如何お過ごしでしょうか? 目に見えない不安や先の見えない恐怖程、恐ろしいものはありませんよね。

一日も早い収束を願うばかりです。

 

さて、今回は不登校になりやすい子どもの特徴を抑えながら、子どもが「不登校解決に必要な3つの“方”とは?」についてお話をしようと思います。

不登校になりやすい子どもの3つの特徴

昨今、不登校の子どもの数の割合は依然と比べると増々増えている様に感じますし、年齢も下がって来ている様に感じます。実際にカウンセリングに来られる方の年齢層で見ると、

小学校2年生、5年生、中学校1年生、2年生、高校1年生

が多く、拮抗している様に感じます。

この様に年齢層がバラバラではありますが、どの子どもを見ても年齢に関係ない特徴が3つあります。

その3つとは

  1. こだわりが強く、完璧にやりたがる
  2. 何かに一生懸命に取り組むことが苦手
  3. 自己肯定感が低い

です。

しかし、この3つが当てはまるからと言って必ず不登校になる訳ではありませんが、不登校になりやすい特徴として押さえて頂ければと思います。

何故ならば、子どもが不登校になる原因の種は早い方だと幼稚園・保育園の頃からこれらの傾向が確認されているからです。

このことを踏まえた上で決定的な出来事があると学校に行くことが嫌になり、不登校になってしまうケースが多くあります。

では、不登校解決に向けて必要なことは何かを3つにまとめてお話したいと思います。

①ストレスの掛け方

1つ目は「ストレスの掛け方」になります。「こだわりが強く、完璧にやりたがる」子どもの特徴を分析すると、実はストレスの掛け方が極端である傾向が見られました。その為、頑張る時は物凄く頑張り、傍から見ると「どうしてそこまで頑張ろうとするのか?」と感じてしまう程の頑張り屋さんです。

その上で、「休み方が分からない」「ストレスの発散の仕方が分からない」など、ストレスのブレーキの掛け方や緩め方が分からない為、行けなくなると急ブレーキを掛けてしまい完全に止まってしまいます。その為、急に止まることでブレーキに負荷が掛かってしまい、ブレーキを外すことが出来なくなってしまいます。

すると、時間を置けば置くほど、今度は頑張り方(エンジンの動かし方)が分からなくなってしまい、学校に行かないことが長期化してしまうのです。

しかし、この特徴がある子どもはとても真面目な為、「何故、自分は学校に行けないのか?」を自問自答する傾向が強く、自分を責めてしまうことが少なくありません。「学校に戻りたいけど、戻ることが簡単にできない」、「どうして自分は行けなくなったのか?」、「どんな風に学校に行っていたのか?」など、まさエンジンを蒸かしているが動かない車状態と言えます。

つまり、学校に戻る為のストレスの掛け方を1から一緒に考え、自分で動かす感覚を身に付ける必要があると言えます。

②目的の持ち方

2つ目は「目的の持ち方」です。

今話題のコロナウイルスに対して「適切に怖がる」ことをニュースではお伝えしていると思いますが、怖いものは怖いと思いますし、不安なものは不安だと思います。

「どうしてそこまで怖がるのか?」と聴かれれば「コロナウイルスに掛かりたくないから」や「周りに迷惑を掛けたくないから」などの理由が挙げられると思います。この様に理由の観点から見ると“自分目的”か“他人目的”で怖がり方が変わると言えます。

不登校の子どもにおいても、「学校に何故行きたくないのか?」と質問すると「ゲームをしていたいから」や「学校が楽しくないから」、「クラスの目線が怖いから」や「先生が怖いから」など、“自分目的”なのか“他人目的”なのかで意図が変わってきます。

そして、これらを全て原因解決したとしても子どもにとって都合のつく環境が成立するだけで合って、根本的な解決とは言えません。その為、「子ども自身がどの様な目的を持ち、学校に足を向けて行くのか?」を考えさせ、決意させられるかが大切です。

大人の説得に対して子どもが「何で学校に行く必要があるの?学校の勉強は何か役に立ってるの?」と答えることはしばしばあると思います。その時に大人は経験から発言することが多い為、子どもに対して「兎に角行けば分かる」や「自分もそうだったけど、行ってみたら大丈夫だった」など、子ども目線の話し方ではなく上から話してしまうことが多いため、子どもを説得し切れないケースが多くあります。

子どもにとっては未知の経験であり、今の問題です。「この問題をどうするか?」を一緒に寄り添うことがとても大切になります。

つまり、「何の為に学校に行くのか?」を子ども自身が向き合い、考えて、決められるかを支援する必要がとても大切になります。

③自己肯定感の養い方

3つ目は「自己肯定感の養い方」です。何かに一生懸命に取り組むことが苦手な子どもは自分が出来た感覚が薄い為、学校に行っていたとしても、「〇〇さんの方が凄い」と他者比較してしまう傾向があり、自分の良さに気付けていないことがしばしばあります。

また、自分が目立つよりも目立たないことが目的となってしまい、周りの目(評価や評判)を気にすることが目的になる傾向があります。この一連の流れを繰り返し行うことで人付き合いが疲れてしまい、「学校に行きたくない」となります。この場合「学校に行くのが面倒くさい」と話す子どもが多くみられます。

つまり、自己肯定感を養うことで、子ども自身の見方を子ども自身が意識することで「学校に行く安心感」を作ることが大切です。

最後に

今回、ご紹介した3つの“方”ですが、ご家庭の中でも実践することは可能です。しかし、親御さんと子どもの距離感では難しいことはしばしばあります。

その理由として上げられるのが「子どもから見た親への感覚」になります。心理的に親御さんは子どもに対して「上から下へ」の意識が働きやすくあります。

しかし、子ども見たから親御さんは「同じ立場」の意識が働きやすいと言われています。子どもは家族=同じ立場として親御さんに接することが多く、特に母親に対しては父親よりもより強く感じるため、強い言葉を受けると理不尽に感じることが多いです。

その為、不登校になると評価される経験が少なくなる為、家族にしか評価されない環境になるとより顕著に同等の意識が強くなり、反発することが多くみられます。

つまり、親と子の関係は密であり、コントロールしよと思う程難しいと言えます。

私達、不登校支援センターはその間に入らせて頂く中で、適切な距離間を作る為のお手伝いをさせて頂いております。

ご家庭での実践が難しく、不登校を解決したいと考えられている方は是非一度専門カウンセラーにご相談下さい。心よりお待ちしております。

 

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