進学するにあたって知っておくべき3つのこととは?
こんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。
今年はコロナ騒動もあり、例年とは全く異なる雰囲気の卒業式、入学式になりますね。
みなさんのところはどのような卒業式だったのでしょうか?
学校の先生方もそれぞれで臨機応変な対応が行われていたと思います。
卒業式が終わっても、次は入学式があり、新学期が始まります。
今回は新学期に向けて、『子どもの学校生活を支えるために知っておくこと』を3つお伝えしていきたいと思います。
これからお伝えする内容は、まだ子どもが学校に行かない状態になっていない人にも知ってもらいたい情報でもあります。
その1:「子どもは今までの学校生活をどのように振り返っていますか?」
- 「楽しかった」
- 「きつかった」
- 「面白かった」
- 「嫌だった」
- 「良い友達がいた」
- 「良いことは何もなかった」
いろいろな感想があると思います。
ポジティブな感想も、ネガティブな感想も、「なぜそう感じたのか?」を事前に聴いておくことで、これからの子どもの学校生活のサポートのやりやすさが変わってきます。
そして、この情報がこの後にお話しする『その3』にも大きく関係していきます。
その2:「子どもはこれからの自分の学校生活・人生についてどのように考えていますか?」
- 「新学期からも楽しいことがあるはず」
- 「○○を頑張っていきたい」
- 「今度は失敗したくない」
- 「友達関係を大事にしていきたい」
- 「目標をもちたい」
- 「良いことがある気がしない」
- 「やりたいことが思いつかない」
などなど、期待と不安が様々出てくると思います。
この時点で不安しか出てきていない子どもについては、早いうちにカウンセリングを受けておくことをお勧めします。
- 「今度は良いことがあるよ。」
- 「自分から頑張っていけば、ちゃんとやっていけるよ。」
- 「楽しい!と思えば楽しくしていけるよ。」
などと、気休めの言葉は、子どもに後々悪い影響を与えることもあります。
そして、「学校に行きたくない」となってからでは、「カウンセリングを受ける」という行動すらとらなくなり、不登校支援のタイミングが難しくなってくることもあります。
自分なりの目的、目標を見つけることができれば、これからの学校生活にも期待や意志を持つことができる子もいます。
目的や目標が動機づけにもなり、多少の辛さを乗り越えようという対応力の源にもなっていきます。
目的、目標を「持たせる」のではなく、「見つけさせる」のが大事です。
その3:子どもにとってこれから降りかかる『困難』と得られる『生きがい』は何ですか?
子どもそれぞれで感じる不安や苦手なことは様々あると思います。
また、子どもが何に喜び、何を楽しみ、生きがい(生活してて日々を良いものと思えるもの)を得ることができているのかも考えます。
人の生活はこの『困難』と『生きがい』のバランスが取れていないと、メンタル不調に陥りやすくなってしまいます。
そのため、子どもの生きがいや喜びを感じるポイントを考えておくことで、子どもからのSOSに気づきやすくなります。
つまり、何かあったときに早期に対応することができるようになります。
まとめ
不登校支援センターでは、この『困難』を乗り越える力を育て、『生きがい』を見つけるサポートをすることもあります。
特に新学期、新生活に臨む前には、より子どもたち自身に向き合ってもらい、できるだけ新生活が上手くいくように準備をしていきます。(長期春休みは絶好のその期間になっております)
ただ、『困難』を乗り越える力を得ることも、『生きがい』を見つけることも難しいと感じる子どもも少なくありません。
どんな子どもにも適した成長のペースがあります。
親御様がそのペースを知って、子どもに合ったサポートをしていくことで、今後も子どもにとって生きがいを得られる学校生活・人生としていけるでしょう。
そして、これらのことは親御様自身にも言えることでもあります。
親御様も子どものためだけではなく、自分自身についても考えることで、これからの困難に対してストレスを緩和していくことができると思います。
ご家庭だけの取り組みでは難しいと感じている方は、是非不登校支援センターにご相談ください。
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