不登校専門カウンセラーが教える「急な長期休みで家庭内気を付ける大切なこと」とは?
こんにちは。不登校支援センター東京支部の椎名愛理です。
3月になり徐々に暖かくなってきましたね。
例年はこの時期、カウンセリングの中では
- 一年の総まとめ(一年間振り返ってどうだった?)
- 4月に対する気持ち(新学年をどのような気持ちで考えているのか)
- 春休みをどのように過ごすか(ゆっくりリフレッシュする?4月に向けてなにか準備したいことはある?)
等、一学年を振り返り次学年に対する想像を膨らませることが多いものです。
今、多くの人が感じている「気持ち」
しかし、今年は新型コロナウイルスの蔓延により、カウンセリングの中の話題も
- 自分や家族の健康に対する不安
- 今まで4月を目標に行動してきたことが、ここで一旦継続できなくなる悲しみ
- 一年をしっかり締めくくることができなかった後悔
など、例年と様子が異なっています。
見落としがちな長期休みの影響・・・
親御さんも子どもも、このイレギュラーな長期休みが、今後学校と向き合う上で大きく影響することをとても懸念されています。
- 長期休み明け、学校へのストレスが急に高まるだろう
- 生活リズムが乱れるから、学校生活とリズムを合わせていくのが大変そうだ
等、学校と子どもたちの関係性に皆さん大きな不安を感じられていますね。
しかし、ここでもう1つ、今回のイレギュラーな長期休みが連れてくる「影響(変化)」があります。
それは『ご家庭内の雰囲気の変化』です。
普段見えないものが見えてしまうストレス、一人の時間がないストレス
今回の新型コロナウイルスの影響で、学校は臨時休校になり、親御さんも会社によっては長期間の在宅ワークを余儀なくされている方が多くいらっしゃることかと思います。
このような状況の中では
- 普段は目に見えなかった家族の姿が見える(仕事の仕方、余暇時間の過ごし方等)
- 一人の時間を確保することが難しく、なんとなく息が詰まる
- 通常の生活よりも家事が増える
など、家庭内の生活にも変化がでてきます。
この変化すべてが悪いものではありませんが、変化=ストレスと考えると
この長期休みにどれだけ多くのストレスを抱えるか、想像が容易なことかと思います。
今だからこそ意識していただきたい『ポイント』
そこで今、ご自宅の中でできるストレス対策として
『お互いの時間に干渉しない時間を持つ』
ということを意識していただければと思います。
ご家庭の中で、お互いの生活や動きが見えすぎると
「ついうっかり、注意をしすぎる」
「気づかないうちにイライラしてしまう」
「慣れた者同士の会話のため、言葉を省略してしまいミスコミュニケーションが増えてくる」等
お互いの関係性に様々な不調が生じるものです。
こうしたお互いに対するイライラや不満は、良好な関係性に水を差すことも…。
例えば、親御さんがリフレッシュのためにご自身の体調と考慮しながら外出する。
子どもが好きなことに向き合っている時間は、
- 親御さんもご自身のための時間として、気持ちを整える。
- 共有スペースから少し抜け、一人の時間を確保する・・・
子どもだけではなく、親御さんもご自身のストレスを吐き出す時間が必要なものです。
親御さんの心のケアが子どもの心のケアにも繋がる
ご自身の心のケアが子どもの心のケアにも繋がる、この視点で、どうかご自身への労いも大切にしてくださいね。
カウンセリングでは、子どもと親御さんが別々の時間としてお話する時間を設けることが多いものです。
親御さんの気持ちの整理の時間としても、カウンセリングを活用いただくこともおススメ致します。
私たちカウンセラーは子ども、親御さん皆さんに寄り添っていきますので、どうかお一人で抱え込まず気軽にお声がけくださいね。
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