新しい生活に向けて~一人一人の卒業の在り方~
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。
新型コロナウイルスにより、様々なところに影響が出ていますね。
子どもだけでなく、親御さんにとっても日常の生活の変化が出ていると思います。
そこで、本日はニュースでもたびたび取り上げられていましたが、休校の要請により卒業式が中止となっているケースについてお話ができたらと思います。
卒業式ができないと、子どもたちは次の進路に進めない?
センターに来ている子どもの中にも、卒業年次の子がいるので、毎年、卒業式の時期を様々な気持ちで迎えています。
- 参加したくないと思っている子
- 緊張するけど最後だから頑張ろうと思う子
- 参加したいと思っている子
そして今年は、参加したいと思っていたけど休校によって卒業式が中止となった子どもも多いと思います。
面談に来ている子の中にも、中止が決まり、肩を落とす子もいました。
偶然観た、youtuberヒカキンさんの動画
先日、そんな気持ちを抱えた子どもとの面談がありました。
その子は3学期から学校への登校を再開するようになり、最後の卒業式に向けて残りの学校生活を楽しもうとも思っていたところでした。
そんな中での休校要請による卒業式の中止。
やむを得ない事情であることを冷静にその子も受け止めていましたが、何かすっきりしない、もやもやした感覚が残っているのが感じられました。
そんなときに、偶然youtubeでヒカキンさんの最新の動画を一緒に観ました。
そのタイトルは
「卒業式ができなかったみんなへ、ヒカキンより。」
その動画では、新型コロナウイルスの影響で卒業式が中止になった子どもたちへのヒカキンさんからの心のこもったメッセージが収められていました。
これまでも、これからも、当たり前に卒業式を他の人たちが迎えていく中で、みんなのこの特別な経験はこれからの人生の中で大切な経験となること
あなただけでなく、卒業を楽しみにしていたのは親御さんもなので、家族との時間を大切にしてほしいこと
そして、「心よりご卒業おめでとうございます」というメッセージ
その子はヒカキンさんがとても大好きなので、大好きなヒカキンさんからのメッセージに目に涙を浮かべながら観ていました。
きっと、自分なりにこれまでの学校生活を振り返っていたのかもしれません。
卒業式が中止となった残念さはまだあると思いますが、
節目を晴れやかな気持ちで自分なりに迎える機会にもなったのかなと思います。
自分らしい節目を迎えられたら
卒業式は学校行事の中でも最後の締めくくりの行事ではありますが、そこに参加できないと次の進路に進めないわけではありません。
面談でも、卒業式が中止になった子、参加する子、しない子、様々な状況の子がいますが、その子なりに学校生活を締めくくり、その子なりに次のスタートを迎えられるよう、サポートしていけたらと思い、日々面談に臨んでいましたので、今回お話させていただきました。
関連ワード: カウンセリング , 不登校支援センター大阪支部 , 中止 , 卒業 , 新しい学校生活 , 自分らしい節目