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不登校支援カウンセラーが考える、朝になると子どもが豹変する理由とは?

こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。

 

 

世間では、コロナウイルスや花粉が飛び交い、皆様もご不安な状況をお過ごしになられているかと思います。

我々も予防に努めておりますが、皆様もご自愛くださいね。

朝になると子どもが豹変する

カウンセリングの中で、

  • 「前日の晩はいたって普通なのに、学校の日の朝になると、様子が全く違うので、いつも対応に困ります。」
  • 「朝の時間は布団から出てこず、顔もこわばっているのですが、お昼過ぎからはいたって普通になるんです。」

など、学校の日の朝の様子と、それ以降の様子がまるで別人。というようなお話をよく伺います。

なので、親御さんとしては、

  • 対応に困る
  • さぼり(怠けている)のではないか
  • どの一面が本当の子どもなのかわからない

そのようなお悩みも多く伺います。

では朝になると豹変してしまう子どもの心を考えてみましょう。

朝の子どもの心の中身とは?

前日の夜に子どもから

「明日は学校に行ってみようと思う」

という言葉があり、期待して朝を迎え起こしに行くと、

「学校は無理!そんなこと言ってない!」

と子どもが大声で言ってきたという場面があったとします。

このようなことを言われると、親御さんとしては、

  • 裏切られた
  • 嘘をつかれた
  • またか・・・

等の心境になるのではないかと思います。

では、子どもたちの心はどうなっているのかというと・・・

  • 学校のことを考えると辛い
  • 学校に行ったらどのように周りからみられるのかがわからない
  • 学校に行ったら、何を言われるのだろう
  • 学校に行ったらちゃんと頑張らなきゃ
  • 授業に出てあてられても困る

等、朝になると学校に対する臨場感が高まり、ストレスフルな状況に陥ることが考えられます。

そのため、

  • 体が硬直する
  • 反抗的になる
  • 身体症状を訴える

等の様子がストレス反応として出やすいと考えることができるのです。

実際これまで担当してきた子どもたちからも、

  • 前の日までは行けると思っていたけど、朝になると体が重たかった
  • 朝になると学校のことを考えちゃって、トイレから出られなかった
  • なんかわからないけど、朝は嫌い、憂鬱になる
  • 学校に行こうと思っても、教室のことを考えちゃってしんどい
  • 親に期待されているのがわかっているから、行きたくないと素直に言えない

などのことを話してもらったことがあります。

これらの事から、朝になると、いろんなことが子どもたちの頭の中に巡り散らされているのです。

朝は一日の中で1番のストレスタイム

人間は一日を通して、ストレスを受けるタイミングは色々とありますが、

1番ストレスを感じやすい時間帯は朝といわれています。

皆様もいかがでしょうか?

出勤前に、時間を意識しながらご自身の支度をし、子どもたちの食事などの準備をし、その都度時間を確認し、その日の仕事や流れを考えながら出勤に至る。

なんてことはありませんでしょうか。

実際、私も一日の中で朝が1番しんどいです・・・

朝は一般的に時間やその日のことを一番に意識する時間帯のため、必然的にストレスがかかりやすいといわれています。

  • 時間に遅れないため
  • その日の出来事をこなす準備(失敗やミスを避ける)のため

これは、意識を持つことで、リスクを避けようとする人間の防衛本能から、朝の時間にはよりストレスが生じやすいともいわれています。

このことに関しては、大人のみならず、子どもたちも同じようにストレスを感じやすいため、朝になると様子が豹変しやすいとも考えられます。

最後に

これまでの事から、多くの子どもは朝になると頭の中で学校のことを意識していることが多くあり、そのストレスから身を守るために、

  • 動かない
  • 反抗的になる
  • 身体症状を訴える

等の状況になると考えられます。

ですので、朝になって子どもが豹変したとしても、責めたり、行けない理由を聞きだしたりせずに、まずは受け止めてあげてください。

それは、関わる親御さんのストレスを少しでも軽減するためでもありますので、ぜひ心がけてみてください。

何かお声がけをされたいということがありましたら、朝の豹変しているときは、ストレスフルな状況になっている可能性が高いので、その時に何かを言ったとしても伝わりづらい可能性がありますので、その後、落ち着いた時間で、コミュニケーションをとってあげていただければと思います。

ただ、本日お話した内容はすべての子どもに当てはまるとは限りませんので、子どもの様子を知り、適切な対応をしていきたいという方はぜひご相談にお越しください。

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