不登校解決現場レポート子供の心理学

子どもの自立につながる「親(大人)として子どもに見せるべき姿」って?~その1~

こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。

今回は、親御さんが「親(大人)として子どもに見せるべき姿」について考えたいと思います。

長いお話になりそうなので、2回に分けてお話ししますね。

「親(大人)として子どもに見せるべき姿」とは?

「親(大人)として子どもに見せるべき姿」と言われると、ちょっと身構えてしまいませんか?

しっかりしているところを見せないといけないのかな?

なんて思ってしまうかもしれませんね。

実はそんなことはなくて、

ありのままの姿を子どもに見せてあげてください

ということなんです。

しかも、どちらかというと、ちゃんとしている姿以上に、そうじゃない姿を見せてあげることに子どものサポートのヒントがあるんです。

例えば・・・

  • 今日は仕事するのがちょっと気が重いな
  • 夕食を準備するのが面倒だな
  • あ~なんにもしたくない!

なんていう時ほど、見せてほしいのです。

少し昔のことを思い出してみてください。

ご自身が小学校1年生のとき、6年生のお兄さんお姉さんってなんだかとっても大人に見えたりしませんでしたか?

でも、いざ自分が6年生になると、あの時見ていたような大人な6年生ではないな~なんて思ったりしたことないでしょうか。私はあります(笑)そしてそれは大人になった今でも思います。

カウンセリングで子どもたちと、大人になったら・・・みたいな会話をしていると、子どもたちが「大人」に対して抱くイメージが、すごくハイレベルなのを感じます。

「辛いことや困難があってもそれを必ず乗り越えて、自分自身に責任をもって生きる」

というような・・・例えるならば、まるで某マンガのスーパーサ〇ヤ人みたいな。

いや、もちろん、意識としてはそうありたいんですが、実際はなかなか難しいですよね。

大人になっても、愚痴を言ったり、やりたくないって思うこともありますよね。

でもその「実際」を知らない子どもたちが抱いている大人のイメージというのは、自分自身がそうならないといけないという思い込みからくるストレスを高める要因になっていることがあります。

「今日会社行きたくないな~」

とか

「ご飯作るのめんどうだな~」

とか

一見よくない言葉に見えますが、見せていくことの意味はあります。今まで見せたことがないならなおさらです。

とはいえ、注意点はあります。

ただただやりっぱなしでは、子どもが「それでいいんだ、じゃあ自分もやらないでおこう」となってしまいますよね。

ですから、次回はありのままの姿を見せた後のお話をしたいと思います。

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