【新学年に向けて】ご家庭と学校での役割分担について②
こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
新年の雰囲気もだいぶ薄れはじめ、色んな事が「普段通り」に流れていくように感じられるような時期になりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、前回のブログでは、新学期を迎えるにあたってご家庭で大切にしてもらいたい2つのポイントについてお伝えいたしました。
その概要としては
- 子どもたちの味方であるというスタンスを保っていただくこと
- 子どもたちの求める“心の報酬”を見極めていくこと
でした。
これらはいずれも、「学校に行こう」「(疲れたけど)明日も頑張ろう」など、モチベーションアップを図っていくために大切なことと言えます。
なお、前回の記事はこちらからご覧いただけます
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さて今回のブログでは、
- 新学年を迎えるにあたって学校ではどのようなアプローチが大切か
- 注意するポイントはどんな所か
これらについて、記載していきたいと思います。
学校でのアプローチとは?
これから記載していくことは、全ての学校で出来るわけではありません。
学校や先生方の方針によって出来ることと出来ないことも当然出てきますのであくまでも参考としてお考えいただければと思います。
①先生と生徒(子ども)との接点を保つ
子どもたちにとって先生の存在というのはとても大きなものになります。学校に行った時、クラスに入った時、トラブルやアクシデントが起きた時、何よりも頼れるのは特に担任の先生になるかと思います。
一方、その先生とのコンタクトをとることも、子どもたちにとっては負担になることがあります。
学校関係者の方とは中々会いたがらないという実態もありますので直接会ってお話しすることが出来ないこともしばしばです。
- お母さん経由で子どもにプリントを渡してもらう、
- お母さん経由で子どもに学校の行事日程について伝える
等、「学校関係者との接点を保っていく」ことをしておいていただければと思います。
家庭訪問等、学校にお願いしたいことについては以下の記事にもありますのであわせてご覧ください。
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②生徒(子ども)との約束を守る
先生とのコンタクトが直接的、あるいは間接的にとれた場合、とても大切なことがあります。
それは「約束を守る」ということです。
例えば
- 「今日は〇時に〇〇の教室で待っているね」
- 「今日は10分だけ会って話そう」
などの約束事が先生と生徒(子ども)との間で取り決められた時、生徒側が
- 「〇時に指定された場所に行ったのに先生がいなかった!」
- 「10分だけという約束だったのに30分も話すことになった!」
などの思いをもってしまうと、学校や先生に対して余計にマイナスの感情を持ってしまうことが想定されます。
ですので、先生もお忙しい中で時間を作ってくださっているので無理は言えないのですが取り決めた約束をしっかり守っていただくこと、そして親御さんにおかれては、その旨を事前に先生に伝えておいていただくなどして環境を整えておいてあげることが大切になってきます。
③信頼関係構築の場として
再登校に向けてはやはりステップが必要になってきます。
生徒(子ども)もいきなり全力疾走で駆け抜けていくと途中で息が切れてしまい、結果また学校に行けなくなってしまうことがあります。
もし子どもが先生とお会いする機会が持てたら・・・
まずはその生徒の趣味や嗜好のお話を「たった10分だけでもする」くらいにし、いきなり再登校を示唆するよりも信頼関係の構築の場として活用する
このことをおすすめします。
「腹八分目」という言葉がありますが、「もう少し話してもよかったな」「もう少しこの場にいられたのにな」と子どもが余韻を残す程度の方が次につながりやすくなるということは不登校支援の現場を見ていてとてもよく思うことです。
周囲の人の「せっかく学校に来たんだから」「せっかく先生と会えたんだから」という思いが強くなりすぎてしまうと、これみよがしに長い時間話し込んでしまい結果生徒の負担が高まってしまうことにつながりかねません。
ですので重複しますがあくまでも、信頼関係構築の場として「ほんの10分話をする」くらいを積み重ねていくことをおすすめします。
最後に
ご家庭と学校での役割についてお伝えしてきましたが、それぞれの役割を明確に分けて進めることはなかなか難しいことだと思います。
私たちカウンセラーはご家庭と学校との間に入るような存在だとも思っておりますので、何か分からないことや難しさをお感じになることがありましたらお気軽にお声がけください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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