これで伝わる!専門家が教える「不登校の子どもへの伝え方」とは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
あっという間に、まだ先だと思っていた東京オリンピックの年がやってきましたね。
皆さまお正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。
子どもに伝えたいこと、わかってほしいこと
学校へと気持ちが向かない子どもの様子をみていると、
「もっとこうした方がいいんじゃないの?」「今はこれをやることが必要でしょ」
と思うことはないでしょうか?
ただ、それを直球で伝えても、なかなか伝わっている気がしない、子どもが行動に移さない・・・
カウンセリングでは、このようなお悩みをお聞きすることがあります。
そこで本日は、子どもに何かを伝える際に意識したい、大人と子どものペースの違いに目を向けていこうと思います。
知識や経験の差によるペースの違い
以前、家電を探しに行った時のことです。
どの商品がいいのか分からずお店の中を歩いていると、店員さんがやってきて、私にはどのような商品が合っていそうか熱心に話してくださいました。
店員さんは、1つ1つの商品の特徴をとても細かく、たくさん説明してくれます。
こちらが自分に合った商品を選びやすいよう、細かく色々な説明をしてくれるのですが、私には商品についての知識が少ないため、なかなか説明を理解することができません。
また、商品を使った経験も少ないため、1つ1つの機能がどのように役立つのか、自分にとって本当に必要なのか考えることも難しくなっていきました。
その結果、せっかく色々な説明をしてもらったものの、頭が追いつかず、どれがいいのか決めることができませんでした。
大人と子どものペースの違い
知識や経験の豊富な店員さんと、知識や経験のない私とでペースをそろえることが難しかったように、大人と子どもとでペースをそろえることも難しい時があると感じています。
大人は子どもよりも経験が多いため、今の子どもにとって何が必要か想像できてしまうことがありますよね。
だからこそ、大人としては「こうした方がいいのではないか」という思いが生じやすい・・・
ただ、子どもにとっては初めての経験、慣れないできごとかもしれません。
そのため、大人にとっては「当然」のことであっても、子どもとしては、
- 聞いた内容を消化するのに時間がかかったり・・・
- 頭ではわかっていても気持ちの整理がつかなかったり・・・
- 考えがまとまらなかったり・・・ 等
大人のペースについていくことが難しい、ということも多いと思われます。
そこで、考えたいこと
① 気持ちのペース
- 子どもがどのような気持ちでいるか
- これから伝える内容を受け止められる状態か
- どのような伝え方なら、気持ちが追いつけそうか
② 理解のペース
- 伝えた内容をどこまで理解できているか
- 聞いた内容を消化するまでの時間はどれくらいか
- 考えを整理する時間はどれくらいかかりそうか
このようなところに目を向けながら、子どもがついて来られるペースを意識することができたら、より親御さんの言葉が響きやすくなるのではないでしょうか?
どのように伝えるとより伝わりやすいのか、お悩みの時には不登校支援センターのカウンセラーにご相談ください。
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