お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート子供の心理学

自信をつけるためにはどうしたらいいの?~自己有用感の大切さ~

こんにちは。不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。

いよいよ年末ですね。

あっという間でしたでしょうか。それとも長かったでしょうか。

なかなか気が休まらない時間を過ごした親御さんも多いかと思いますので、少しでも穏やかに過ごせるよう、これまでを振り返りながら、また新年に活かしていきたいですね。

さて、本日も面談でよくご相談いただくテーマについてお話をしていきたいと思います。

「今は自信がないようなのでまた自信をつけさせてあげたいんです。」

学校を休んでいる子どもの様子を見ていると、以前の様子との違いに戸惑い、ご心配される親御さんもいらっしゃると思います。

  • 「前はもっと活発だったのに」
  • 「今はすごい自分を責めてばかりいて」

など、自信が持てない子どもの様子をお聞きすることもたびたびあります。

では、どのようにすれば自信というものはつくのでしょうか。

自信のつけ方というのも心理学ではいろいろな方法が紹介されています。

例えば

  • 相手との勝負、競争に勝つこと
  • 目標を達成すること

こうした方法も自信をつける方法とされています。

しかし、こうした方法は確かに自信につながる経験にもなるのですが、安定感という意味では常にとれる方法ではありません。

相手が自分よりも強い時も当然あるでしょうし、目標というのは常に達成できるものではないかもしれません。

さらにご家庭ではなかなか取り入れずらいかもしれませんね。

そんなときには第3の自信のつけ方として、

「自分は誰かを助ける力があるんだ」

「自分は誰かの役に立てることができるんだ」

という実感を得ることがあります。

こちらはご家庭でも取り入れやすいかもしれません。心理学の言葉では、自己有用感と言ったりもします。

具体的には、困っていることに協力したり、家のことを手伝ったりして、「ありがとう」と相手から感謝をされる経験から得られるといわれています。

自己有用感を高めるためのポイント

大切なことは、お手伝いをさせることではなく「相手の役に立てた」「他者を助ける力が自分にはあるんだ」という感覚を子どもが持つことです。

子どもの状況によっては、今はなかなか難しいこともあるかと思いますので、その際はまた面談でもお話をお聞かせくださいね。

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