不登校対の子どもの言葉に隠された「本音」と「建前」の違いとは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
2019年もあっという間に年末ですね。
1日1日を大切に過ごしていきたいと思う今日この頃です。
子どもの言葉をどう受け止める?
- 「明日は学校に行こうと思う」
- 「もうお母さんなんて嫌いだ」
- 「どうせ自分なんて生きていても仕方がないから」
このような子どもの言葉に対し、どのように反応すれば良いのか。ということでお困りの方が多く見受けられます。
これから進級や進学など変化の起きやすい時期となり、子どもとのコミュニケーションを要してくる時期でもあります。
ですが、そんなタイミングで子どもの言葉にどう対応したらよいのか。と困っていると、なかなか事が進まなくなってくるということが考えられます。
今回は、子どもの言葉を疑うのではなく、その言葉に隠された意味合いについて考えていきましょう。
本音と建前
このような場面をイメージしてください。
あなたは体調不良ながらも働いています。すると同僚から
「大丈夫?」
と聞かれた際に、
「うん、大丈夫。」
と思わず答えました。
ただ、本心としては、体調不良で体が辛いということがありつつも、思わず「大丈夫」という建前の言葉を使ってしまいました。
いかがでしょうか。皆さんもこのような状況の経験はございませんか?
逆に、どう見ても大丈夫じゃない人に「大丈夫」と答えられた。なんてこともあるのではないでしょうか。
このように日常には本音と建前があふれていますよね。
では、人間はなぜこのように本音と建前を使い、生活をしているのでしょうか。
自分を守るための本音と建前
先ほどの場面であれば「体調が悪い」と素直に言ったほうが良い気もしますが、
対人的な場面で人間は、相手からどのように思われるのかということを潜在的に意識します。
そのため、本音の「体調が悪い」という気持ちを隠して「大丈夫」という言葉を使ったと考えられます。
その意図としては、
- 心配をされたくない
- 体調不良がばれると、仕事を減らされるのでは
- 体調管理ができない人だと思われたくない
- 同僚に迷惑をかけたくない
など、様々なことが考えられます。
子ども達も同様に、様々な意図をもって言葉を発していると考えることができます。
子ども達の本音と建前
序盤にお話した、子どもたちのよく使う言葉の本音を考えてみましょう。
「明日は学校に行こうと思う」という建前からは、
- 親に心配をかけたくない
- 学校に行けない子だと思われたくない
- これ以上学校の話をされたくない
等の本音が考えられます。
その他の「もうお母さんなんて嫌いだ」「どうせ自分なんて生きていても仕方がないから」といった言葉についても、様々な本音も考えられますよね。
子どもたちの言葉(建前)には様々な本音が隠されていますので、そのまま受け取ることも大切ですが、対応に迷ったときは、本音はいったい何だろう?と考えてみていただけるとよいかと思います。
注意としましては、子どものことを疑うのではなく、建前に隠された本音を考えることがポイントです。
ですので、多少過激なことを言ってきたとしても、まずは受け止めてあげて、対応を考えていきましょう。
当センターでは、子どもの状況を客観的に見て本音と建前に隠された子どもの気持ちを一緒に考え、対応を検討させていただきます。
お困りの方はぜひ不登校支援センターへご相談にお越しください。
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