不登校になってからゲームの時間が増えた時の対応方法とは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
支援センターに来られる親御さんから、
- 「子どもが不登校になってからゲームの時間が増えた」
- 「子どもがイライラしていると、よりゲームにのめり込んでいる気がする」
ということをよくお聞きします。
最近ではゲーム依存が話題になっているため、親御さんとしても心配なさっている方が増えているのかもしれませんね。
本日は、『子どもがゲームにのめり込んでしまう状態をストレス耐性の観点から』お話したいと思います。
人間は普段の生活の中で様々なストレスを感じながら暮らしています。大人も、子どもの場合も、ももちろん同じです。
不登校状態の子どもは特に「学校に行きたくない」または「行ける状態でないのに行かなくてはいけない」と感じていることが多いので、とてもストレスフルな状況であると考えられますね。
ストレスをゲームによって解消しようする方法、ストレス発散型コーピングとは
人間はストレスを感じるとあらゆる手段を使って、そのストレスフルな状態から抜け出そうとします。
ゲームにのめり込んでしまっている子どもにとって、その手段の大きく占めるものが、ゲームとなっている可能性が高いと言えます。
お気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、この方法では、根本的なストレスとなっている問題を解決されているわけではないですよね。
このストレスの対処方法を心理学では、ストレス発散型コーピング(対処)と言います。
このストレス発散型コーピングは、人間であれば日常的に取り入れているものです。
例えば、嫌なことがあったら愚痴を言って発散する / カラオケに行って歌って発散する・・・等々。
これ自体大きな問題ではないのですが、問題はこの方法に頼りすぎてしまうということなのです。
それ以外の方法は?
コーピングの種類は上記でご説明したストレス発散型コーピングのほかにも、
- 課題解決型コーピング
- 認知再評価型コーピング
があります。
【課題解決型コーピング】
ストレスを感じさせるものを無くすように、直接的に働きかけていく方法です。例えば数学が苦手だと思ったとき、苦手を克服しようと努力をするこの方法が一つ考えられます。
【認知再評価型コーピング】
問題自体の認識を変える方法です。例えば、数学が苦手だと思ったとき、「誰にでも得意不得意はあるし、一教科くらい苦手のものがあっても大したことない」と、問題を問題でないと捉えなおすストレスコーピングです。
対処方法の幅を広げよう
ゲームにのめりこみ、多くの時間を費やしてしまっている子どもは、ゲームという身近にあるものを使った、ストレス発散型の方法を取っていると考えることができます。
しかしこの場合、ゲームに頼りすぎないように、少しずつ他のコーピングを身に着けて、幅を広げていくことが必要ということですね。
まずは、子どもが何にストレスを感じているのか、その気持ちを紐解いていくことが大切です。
子どもの状態について、気になることがございましたらカウンセラーにご相談ください。
子どものコーピング能力を高めていくために、できることから少しずつ取り組んでいきましょう。
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