過去のつらい出来事をの受け止め方とは?
こんにちは。
不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。
2学期も後半に入っていき、行事なども落ち着いていく時期となりました。
子どもの様子はいかがでしょうか。
さて、今回も日ごろの面談の中でお聞きするテーマについて取り上げたいと思います。
「あのとき、あんなことがあったから、今行けなくなっているんです。」
親御さんとの面談の中では、子どものことを一生懸命に思っているからこそ、ご自身の過去のかかわりを責めている親御さんもいらっしゃいます。
- 「あのとき、これをしていれば・・・」
- 「あのとき、これをしていなければ・・・」
このように、過去を振り返ったとき、様々な後悔を抱えている親御さんも多くいらっしゃいます。
そして、子どもも過去を振り返る中で同じように後悔の気持ちを抱えている子も多くいます。
それだけ、親御さんにとっても、子どもにとっても、忘れがたい出来事を抱えている状況というのもあると思います。
では私たちは、そうした過去のつらい出来事をずっと抱えていかなくてはならないのでしょうか。
今立ちはだかっている壁は、これからもずっと立ちはだかり続けるのでしょうか。
過去のつらい出来事をどう受け止めるかは今の自分の気持ち次第?
心理学では、完全な意味での過去は存在しないといわれています。
というのも、過去の出来事の受け止め方は、その人の今の心の状態によって変わるからだそうです。
そういわれてみると、自分自身に起こった過去の様々な出来事に対する思いも、当時感じていた思いと全く同じではないと思いますし、振り返るタイミングでその出来事に対する思いも変わっていることが多いかもしれませんね。
つらい状況の真っ只中にいるときは、なかなか考えられないことでも、過ぎ去った後、乗り越えた後には
「あのときの経験はこんな風に活かされているな」
と前向きな意味を見出すことができるかもしれません。
今の自分の心を満たす大切さ
過去に起こった事実は変えることはできませんが、その事実に何を感じて、何を思うかは今の自分の心の状態によって大きく変わっていきます。
「あの経験をしたことは、今の自分にこんな風に活かされているな」と、いつか振り返ることができるように、今の自分の心を満たすことはとても大切になります。
今のつらさ、苦しさに寄り添いながら、私たちもできる限りサポートさせていただけたらと思います。
親御さんだけで取り組むことが難しいと感じた時にはお気軽にご相談にお越しくださいね。
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