子どもが不登校の時に学校の先生に“必ず”お願いして欲しいこと
こんにちは。不登校支援センターの横浜支部の庄子大貴です。
非常に大型で強い台風や豪雨等で、各地で甚大な被害を出しましたが、皆様、如何お過ごしでしょうか?
被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。
さて、最近のニュースで大きな話題を呼んでいる1つに
「教員の教員によるいじめ問題」
が挙げられていますね。非常に酷い内容に私自身も心苦しく思います。
また、このニュースを見た親御さんの中には「先生の負担」についてお話をされる方も居ます。
- 「先生の負担が大きいから職場内のいじめが起きるのではないか?」
- 「先生の負担になることは、話さない方が良い」
などとお考えになられる親御さんも多くいらっしゃいます。
確かに、先生の負担は年々大きくなる一方ですし、教員志望数の倍率は、10倍から2.5倍にまで下がっています。
しかし、親御さんが先生の負担のことを考え過ぎてしまうと不登校の問題に関しては家族の負担になってしまいます。
今回は、先生方の負担を慮りながらも「子どもが不登校のときに学校に必ずお願いして欲しいこと」ついて、お話をさせて頂きます。
学校の先生の負担は何がある?
最初に学校の先生の負担について考えて行きたいと思います。
先生の負担について、皆さんの頭の中にはどの様なことが思い浮かべられるでしょうか?簡単に表してみると、
① 教室指導
② 部活指導・引率
③ 授業・授業準備
④ 試験作成・採点
⑤ 成績処理
⑥ 学級通信・プリント作成
⑦ 職員会議・学年会議・教科会議
⑧ 行事活動・準備
⑨ 研修・研修レポート
⑩ その他
と主にこれだけ上げられます。⑩のその他の中には、家庭訪問や親御さんとの面談・やり取りも含まれますし、生徒が問題を起こせばその場に駆けつけることもあります。その為、担任であるか無いかでも仕事量が変わりますし、責任レベルも違って来ます。
私自身の経験からも、担任か担任で無いかで自分に掛かるストレス量が格段に違うと体で感じており、体調に影響が出た時期もありました。つまり、先生自身も急激に掛かるストレスへの対処方法が大切です。
また、周りも先生へのストレスの掛け方に気を付けて行くことで、上手な付き合い方に繋がりやすいです。
学校の先生にお願いすることとは?
先生との上手な付き合い方と言っても、「全く言わないでただ黙っている」だけでは進展しません。
しかし、逆にあれこれ言い過ぎてしまうと、先生のモチベーションを下げてしまい、親御さんが余計に気を遣うことになる時もあります。そのため、絶妙な距離間が大切になります。
それは、「先生の負担にはなるものの、公的なことをお願いすること」です。
例えば、「家庭訪問」のお願いです。
子どもと先生の関係性にも寄りますが、学校の刺激を適度に与えられるのはやはり先生になります。
- 普段、親御さんが子どもに伝えたい学校関係のことも先生が言うことで「筋が通る」状態になる。
- 先生との関係を良くすることで、教室に戻るための算段を現実的にイメージできる。
その為、学校の先生の役割がとても重要になります。
しかし、学校の中には「家庭訪問をしない」所も現実的にあります。文部科学省のホームページに「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」という不登校児童生徒への支援について取りまとめたものが公開されておりますので、気になる方はチェックして頂ければと思います。この内容の中には学校側が不登校生徒に対してどの様な支援をするべきかが書かれており、事態の進展に向けて書かれております。
家庭だけで解決しないことがとても大切です。
不登校問題はご家庭だけの問題ではなく、地域・社会の問題になります。その中で、家庭と学校が連携することで、子どもにしっかりとして大人の姿を見せることができ、子どもに希望を感じてもらうことが出来ると思います。
不登校支援センターとしても、学校とご家庭の間に入ることでより充実した支援をすることが出来ると考えております。
「何をどうすれば良いか?」が分からない際にはお気軽にご相談にお越し下さい。
具体的なお話をさせて頂ければ幸いです。
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