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【親子のコミュニケーション】言葉のキャッチボールのコツとは?

こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。

 

 

東京もようやく上着が恋しい時期となりました。皆さんのお住まいの地域はいかがでしょうか?

これからの時期はどんどん寒くなりますのでご自愛くださいね。

言葉のキャッチボール

コミュニケーションを上手に行うために、よく例えられる言葉として、

【言葉のキャッチボール】という表現が挙げられます。

これは、言葉をボールに例えて、それをお互いが投げ、受け取ると言うことを表現しています。

当センターにお越しになる方の中には、

「子どもとの言葉のキャッチボールが上手く行かない」

という様なご相談をされる方が多くいらっしゃいます。

では、なぜ上手くいかないという方が多いのでしょうか?

実は言葉のキャッチボールをしているつもりになってしまっている落とし穴があるのです。

今回は、言葉のキャッチボールの落とし穴と、よりよくキャッチボールができるコツについてお話していきます。

言葉のキャッチボールのつもりが言葉のラリーに?

「言葉のキャッチボールが上手く行かない」

そのようなお話の背景をお聴きしている時に、私が共通してお伝えする事があります。

「それはキャッチボールではなく、言葉のラリーになってしまっている可能性が高いですね。」

ラリーとは、テニス等で両者がボールを打ち返し続けている様子です。

ただ、これだけでは中々イメージがつきにくいかと思いますので、例文で解説いたします。

子「ねえねえ、最近みんながスマホのゲームで課金してるみたいだから、俺も課金していいでしょ?」

親「課金は難しいかな・・・みんなって何人くらいのこと?」

子「みんなはみんなだよ。だからいいじゃん!」

親「ウチはウチだから、やっぱり難しいかな・・・」

皆さん、上記の会話はキャッチボールでしょうか?それとも言葉のラリーでしょうか?

上記の親子の会話は、言葉のラリーになっている例文です。

では、上記の会話を言葉のキャッチボールとなるようにすると・・・

子「ねえねえ、最近みんながスマホのゲームで課金してるみたいだから、俺も課金していいでしょ?」

親「そうなんだ、ゲームに課金したいんだね。どんなゲームでどれくらい?」

子「みんなと戦うゲームだよ。強いキャラが欲しいから5千円くらいしたいかなー。」

親「5千円課金したいんだね。お母さんとしてはどのようなゲームかも分からないからその辺も分かったら教えて欲しいな。」

このような感じになります。

2つの会話の違いは分かりましたでしょうか??

キャッチボールには、話し出しに受け止める言葉や態度が含まれます。

ラリーは、直ぐに質問や答えを返すようなイメージです。最初のやり取りでは、子どもの言葉に対し、直ぐに質問をされていましたね。

2番目のやり取りでは、ゲームに課金したいという子どもの言葉を受け止める言葉がありましたね。

ここの違いが非常に重要となってまいります。

言葉のキャッチボールの効果とは

私のカウンセリングでも親子間の言葉のキャッチボールを推奨する場合がありますが、その理由をお伝えします。

コミュニケーションの中で、人間は

「自分の言葉を受け止めてもらえた」という印象を持つと、その相手に対し、信頼や安心感を抱きやすくなると言われています。

「自分の言葉を受け止めてもらえなかった」という印象を持つと、相手に対し、不信や疑念を抱きやすくなると言われております。

そんなことは分かっているけど・・・という方も多いかと思います。

しかし、不登校状態(行き渋りや不安定な状態)の子どもの言葉には、沢山の考え・気持ち・感情が含まれております。それを様々な言葉に乗せて親御さんに伝えようとします。

ですので、直ぐに肯定・否定や親御さんの考えを答えてしまったり、質問をしてしまうと・・・

子どもは自分の考え・気持ち・感情を受け止めてもらえなかった

という風に捉えてしまう傾向があります。

このことから、コミュニケーションの際はキャッチボールを意識することを推奨する場合が多くあります。また、不登校支援に置いて、親子間でのコミュニケーションは非常に大きなポイントとなりますので、その点も推奨する理由でもあります。

ただ、場合によっては言葉のラリーでも問題ない場合もありますので、どのような際には意識して言葉のキャッチボールをやるべきかと言うことを意識いただければと思います。

言葉のキャッチボールの本当の意味

「受け止める言葉を使えばキャッチボールになるんだ!」

と思われた方が居ましたら、少し立ち止まってください!

言葉のキャッチボールには深い意味があります。

①相手の言葉の中にある、気持ちや感情の詰まったボールを受け止め、相手への関心・尊敬を込め、相手に言葉という形にしてボールを投げること。

②再度相手からの様々なものが入ったボールを受け止めるということ繰り返す。

これが私なりの言葉のキャッチボールの本当の意味だと思っております。

あくまで言葉は表面的なものですし、コミュニケーションツールの1つでしかありません。

大切なのは受け止める気持ちです。なので心を込めてキャッチボールをしてみていただければ、相手からの言葉に詰まっているものに気付き、コミュニケーションのストレスは軽減されます。

いちいちやるのは大変そうだな、と思われた方も多いかと思います。ですので、心がけていただくだけでもまずはよろしいかと思います。

  • 言葉のキャッチボールのコツがつかみ取れない
  • もっと言葉のキャッチボールが上手くなりたい!

という方はぜひご相談にお越しいただければと思います。

ご家庭は勿論、学校や職場でもストレス軽減、人間関係の良好化などに繋がっていけることですので、ぜひこの際に意識してみてはいかがでしょうか?

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