不登校はイジメが原因!?不登校の子は暗い!? ~イメージ先行の落とし穴~
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。
先日、テレビを観ていてふと思ったことがありました。
その番組では「矯正医官」というお仕事をされている方がお話をしていらっしゃいました。
矯正医官とは、刑務所などのいわゆる刑事施設等で医療行為に携わるお医者さんのことですよ、というとわかりやすいかと思います。
職務上、施設の被収容者とも直接関わることも多いとのことで、その仕事をしていることを知った人たちの多くが、
「こわくないの?」
「なんだかこわそうだよね」
というような反応をするとのことでした。
「実際に仕事をしていて、何かこわいと感じたことはありますか?」と問われたときの、そのお医者さんの回答は、こんな感じでした。
「最初はこの仕事は実際どんな感じなのかと思っていたけれど、刑務官の方が立会いされるので、被収容者と2人になることはないですよ。よくよく考えるとむしろ、一般的な診察室のほうが患者さんと2人きりになることが多いですから、こわいというならそちらのほうがこわいかもしれないですね(笑)」
その言葉を耳にして率直に「なるほど、確かにそうだよね~」と思いました。
「不登校」という言葉のもつイメージ
私自身も、以前似たような環境で仕事をしていたことがあるので、より実感できたのかもしれないとは思いますが、この話とよく似たことがカウンセリングの場でもあるんです。
それは、「不登校」のもつイメージです。
例えば・・・
- イジメが原因
- 暗い、陰キャ
- コミュ障
- 家庭環境がよくない
- 病気に罹っている
- 自ら登校を拒否している
- ひきこもり
挙げればキリがないほどですが、どうも不登校は偏ったイメージが先行しているようです。
イメージ先行の落とし穴
この、イメージが先行しているということによって、こんな思い込みをしてしまっていることが多いんです。
- 不登校になった → イジメられてる!?
- 私は暗いといわれる → だから不登校になった!?
- 不登校って暗くてイジメられる子がなるんだよね
一見、説得力があるように感じるかもしれませんが、この考え方には落とし穴があります。
偏ったイメージのなかで、「あてはまる」のか「あてはまらない」のか、ということに意識がもっていかれてしまい、最適なアプローチをすることが遅れてしまいがちです。
『 』だから不登校になりました。とハッキリしている事例はホントに些少です。
『よくわからない』けど学校に行けない、行きたくない、という状態に陥ることのほうが多いと感じます。
不登校は決まったタイプの人がなるわけでも、一部の人にしか起こりえないことでもありません。
また、「あなたは不登校です」なんていう判断基準があるわけでもありませんので、少しでも気になるな・・・ということがあれば、いつでも相談にお越しくださいね。
早めの第一歩、大切ですよ!
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