意外と出来ていない?「当たり前のこと」を再確認する方法とは?
こんにちは。不登校支援センター仙台支部の上原です。
今日は、「分かってはいるけれど、意外と出来ていないこと」について一緒に確認していきたいと思います。
すぐに出来るようになるかどうかは別として、意識を持っておくということには意味があります。
とても当たり前のことでも、言われてみると改めて「そういえばそうだったな」と気づくことってありますよね。
他人と自分は違う考えを持っている
もう当たり前すぎて何を言っているんだ、と思われるかもしれません。
でも実はこれって、理屈では分かっていても自分の感情面になると処理が上手く出来ていないときがあるんです。
例えばですが、友人と映画を観に行ったとします。あなたはその映画を大変楽しめたのですが、友人は『全然面白くなった!時間の無駄だった!金返せ!』と散々な言い様です。
先に書いた通り、自分と他人は違う考えを持っているので、受け取り方が違っても当たり前です。
だから『わたしは面白かったけど、あなたはつまらないと思ったんだね』で済む話ですよね。
しかし、自分が面白かったと感じたものを悪く言われていると、何故か『面白いと感じた自分が否定されたような気持ち』がわいてきたりします。そうなると冷静にいることは難しくなります。
こちらも反対に『あれを面白いと感じられないなんて理解できない!』と攻撃的な思考になってしまうこともあるようです。
自分は面白いと感じたから面白いと言った。友人はつまらないと感じたからつまらないと言った。
それだけで済む話が、自分vs友人の『どちらの意見が正しいのか』のぶつかり合いになってしまうのですね。
これって感じ方の問題なので、永遠に平行線です。だってどちらも正しいし、正しくないのですから。
こうやって文字にして冷静に考えればそりゃそーだと納得出来ることだと思います。
ですが、実際にその状況になると、意外と出来ていないことが多いみたいです。
映画に限らず食べ物の味、趣味のこと、時間の感覚、色々なところでこれは生じてきます。
不登校の問題ではどうでしょうか
当然ですが、子どもと親御さんも違う人間なので、違う考えを持っています。
親御さんがこれが一番いいと思うことと、子どもが一番いいと思うことは違うでしょう。
- 学校
- 勉強
- 部活動
- 進路
- 人間関係
考えることは多岐に渡ります。
例えば、勉強のお話。
【子どもの考え】
テストを受けるからには良い点を取らないと意味がない。良い点数が取れないくらいなら最初から受けない。
【親御さんの考え】
テストはまず受けること意味がある。点数の良し悪しはそれからの問題だ。
こんな風に意見の違いでぶつかるケースなどもありました。
こんなとき『良い点が取れないならテストを受けないなんてありえない!』と子どもの考え自体を否定してしまう方もいるようです。
上で書きましたが、そうすると本質とは別のところでぶつかってしまう可能性があります。
こうしたとき、まずは相手の話をきちんと聞けると良いですね。
子どもの話を聞いてみたら、
- なぜ良い点でないと意味がないのか
- 良い点とはそもそも何点なのか
- 受けないと0点以下なのだがそれはどう感じるのか
などなど気になることは色々出てくるかと思います。
相手の考えを否定してしまったら、そういう気持ちのところは分からないままになってしまいます。
子どもからしても『話そうとは思わない相手』になってしまいます。
先日も、親御さんが子どもと話し合おうとしたら『お母さんとは考えが全く合わないから話しても分かり合えない』と会話自体を拒否されてしまったというケースがありました。
これは親御さんの、子どもへの対応の積み重ねでも起こる場合があります。
些細な当たり前の話ですが、気をつけていきたいですね。
最後に…
今日は当たり前の話を1つご紹介しましたが、日常生活ではこういった落とし穴が結構あったりします。
また機会を見て色々書いてみたいと思います。もし気になることなどがあればご相談ください。
ご自身の対応や、子どもの言動など些細なところに変化のきっかけがあるかもしれません。
それではまた。
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