不登校専門カウンセラーが教える「親離れしない子どもへの対応方法」とは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
子どもの甘えが強くなっている時、
- 甘えたいならとことん甘えさせた方がいい・・・?
- 甘やかしになってしまうから突き放すべき・・・?
どのような対応をすればいいのか、迷われる方も多いのではないでしょうか。
また、「正解が分からず、一貫した対応が難しい!」という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで本日は、子どもの甘えの意味と対応の仕方について、考えていきたいと思います。
甘えが生じる背景とは
さっそくですが、子どもが甘える時とは、どのような時でしょうか・・・?
小さい子どもを思い浮かべてみると、
- こわいものをみた時
- 知らない場所で不安な時
- 眠くなり、ぐずってきた時
こんなときに、抱っこをせがんだり、甘えたりすることがありますよね。
人は気持ちが弱ってきた時、安心できるところを求めるそうです。
安心できる場所で気持ちを落ち着かせたり、自信を回復したりしながら、また自分で頑張っていけるよう準備をするのですね。
そこで、対応を考える際には、甘えて安心することだけではなく、
「自分でやっていくための自信をつけていくこと」
もポイントになっていきます。
子どもの言うことをすべて聞けばいいの?
不安でいっぱいの子どもや、疲れきっている状態の子どもにとって、まずは
①安心できる環境で甘える時間
が大切になります。
ただし、ある程度心の充電ができてくると、今度は
②自分でやっていくための自信をつけていく
段階に移ります。
そこで生じてくるのが、依存と自立の葛藤です。
- 安全な場所で甘えていたいという依存心
- 自分で好きなようにやりたいという自立心
これらが同時に生じるために、親御さんにわがままを言うような甘え方や、周囲をコントロールしようとする甘え方が生じてくる場合があります。
ここで注意していただきたいのが、子どもの言うことを全て聞けばいい、という訳ではないということです。
思い通りにならないと気がすまない、という場合について
「子どもの気持ちを安定させるためには、ゲームや玩具を全て買ってあげたり、子どもの言うことを全て聞いたりしなければいけないのか・・・」とご不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
特に甘えが強くなっている時、子どもは、自分の思う通りにならないと怒ったり、泣いたりすることが多くなりますよね。
そこで、子どもが思い通りにならなくて感情をあらわにしている時に、考えていただきたいポイントがあります。
それは、
- 今、子どもの思い通りのことが生じて、一時的に気持ちが安定すること
- 望まない出来事が生じた時であっても、子どもが自分で気持ちを整理できるようになること
この2つを比較して「どちらの方が必要かな?」ということを、考えてみていただきたいのです。
・・・子どもがお母さんから離れていく上では、後者が必要になる時もきっとあるのではないでしょうか?
「自分が困ったら周りが何とかしてくれる」という依存心だけでなく、「困ったら自分で何とかしてみよう」という自立心も育っていくことで、
- 「少し自分でがんばって、あとでお母さんに褒めてもらおう!」
- 「疲れたらお母さんのところに甘えにいけるから、大丈夫だ!」
という甘え方もできるようになっていきます。
これらのことから、甘えの強い子どもに対しては、ただ甘やかすだけでもなく、突き放すわけでもない、
「自立心を高めていくアプローチ」
が大切になると考えています。
最後に・・・
甘えが強い子どもには、
- 家で自信を回復すること
- 外で自信をつけること
の双方が大切になっていきます。
お悩みの際には、不登校支援センターのカウンセラーに是非お気軽にご相談くださいね。
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