【専門家が解説】ミスコミュニケーションが発生する3つの要因とは?
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。
夏休みに入りましたね。
今年は5月の10連休や、昨年の猛暑からの対策で、例年とは違う日程での夏休みになっている学校もあるようですね。
子どもたちにとっても、親御さんにとっても慣れない状況もあるかもしれませんね。
さて、今回は私たちが日ごろ、ついやってしまうクセについてお話したいと思います。
伝言ゲームの顛末を知っていますか?
みなさんは「伝言ゲーム」ってやったことありますか?
一人目が伝えたい伝言を数人を間に挟み、最後の人まで伝えていくゲームです。ご存知の方も多いですよね。
その伝言ゲームって上手くいきましたか?
私の経験ではほとんどの場合、最初とは違うメッセージが最後の人に伝わっていました。
同じ言葉をただ伝えあうだけなのに、どうしてあんなに変わってしまうのか・・・
コレは、私たちが日ごろ気づかずにやってしまっているクセによるものなのです。
気づかずに、ついやってしまうクセとは?
ただただ伝えられた文章を記憶して伝えたらいいのに、どうにも変わってしまう・・・
これは伝言を伝える際に、
- 聞いた人の価値観で理解してしまう
- さらにそれを聞いた人自身の価値観で次の人に伝えてしまう・・・
ということを繰り返しているからなんです。
例えば・・・
Aさん「明日は12時に駅の噴水の前で待ち合わせです。遅れないようにしてください。」
Bさん「明日は12時に駅で待ち合わせだから、早く来てください。」
Cさん「明日は12時より前に駅に来てください。」
Dさん「明日は11時50分に駅に来てください。」
Eさん「明日は11時50分に集合です。」
・・・だんだんと情報が書き換えられたり、省略されたりしています。
これはミスコミュニケーションといって、日常生活でよくありがちな言葉や意思のすれ違いを起こしているんです。
ミスコミュニケーションを知る
こういったミスコミュニケーションは主に3つの要因から発生するといわれています。
1.省略 「駅の待ち合わせ場所といえば噴水の前だよね」
2.歪曲 「送れないようにって言うのは早く来なさいってことだよね」
3.一般化 「ふつうは待ち合わせには10分前集合だよね、待ち合わせといえば駅だよね」
こういったことから先ほどのようなズレが発生したりします。
ついやってしまがちなクセが大きな溝になってしまう前に、伝言ゲームも丁寧にやってみようと意識してみてくださいね。
きっとお互いにコミュニケーションをはかりやすくなると思いますよ!
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