子どもの不登校支援には欠かせない「自己肯定感」って何?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
蒸し暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
湿気によって不快指数も高くなり、気分的にも憂鬱になりやすいですが、そんなときほど好きなスイーツを食べたり、好きな音楽を聴いたりして気分を紛らわせたいですね^^
今回は、不登校支援には欠かせない「自己肯定感」についてお話し致します。
不登校支援には欠かせない「自己肯定感」とは?
子どもが不登校になってからの様子を見ていると、
- これまでは自信のあったものにも自信がなくなっていったり・・・
- 「どうせ僕(私)なんて」という言葉が増えたり・・・
そんな様子の子どもを見て、心配されている親御さんもいらっしゃるかと思います。
以前、センターへ来ている子どもの1人に、「学校とはどんな場所なのか」という質問をしました。
するとその子からは「できないを積み重ねる場所」という回答が返ってきました。(もちろん子どもによって様々な回答が返ってきます)
では、「できないを積み重ねる場所」とはどういうことなのでしょうか?
話を聴くと、その子は体育と生物の授業が得意でしたが、それ以外の科目では勉強しても授業を聞いても「わからない」「できない」の連続であるとのことでした。そのため学校生活を送るうちにどんどん自信をなくしていったそうです。
自分の能力が評価されることが少なく、なにをしても壁が大きく辛かったとも話してくれました。
学校にいることによってどんどん自信がなくなり「学校」=「行くと自分の自信を失うもの」という捉え方に変化していったのだと思います。
そういう子どもたちにどういった支援が必要となってくるか・・・それは「自己肯定感」を育むことです。
そもそも自己肯定感となんなのでしょうか?
自己肯定感についてわかりやすく言いますと、
- 「自分は大切な存在だ」
- 「自分はかけがえのない存在だ」
と思える心の状態であり、自分を肯定している感覚、感情などを指します。
つまり、他者と比較して自分を評価するのではなく、そのままの自分を認め受け入れている状態を指すのですね。
しかし、上記の例のように、不登校になった子どもの多くは、この「自己肯定感」が低く、「自己否定」のスパイラルに陥っていることが多いです。
では、どういったことで自己肯定感を育てていくことができるのか・・・
正解は・・・どんなものでもいいんです!
少し拍子抜けされたかもしれませんが、ここで大切なことは・・・
子どもが「できる」「わかる」「がんばれる」「もっとやりたい」「楽しい」「わかってもらえた」「受け入れてくれた」という感覚になるものであれば「どんなものでもよい」ということです!
こういった気持ちになるものをカウンセリングの中で引き出していき、少しずつ積み重ねていくことが重要となります。
ただ、子どもによって何に自己肯定感を抱くは様々です。
- 家の手伝いをして自己肯定感を高めていく子
- 自分の趣味を受け入れてもらうことで自己肯定感を高めていく子
- 勉強面で簡単な問題からトライして「できる」を増やし自己肯定感を高めていく子
- 相手にネガティブな感情をさらけ出し、受け止めてもらうことで自己肯定感を高めていく子
などなどです。
子どもが
◆どんなことに価値観を置いているのか
◆何を認めてほしいと感じているのか
◆どんな声かけをしてほしいと望んでいるのか
これらは、親御さんから教えていただく家での様子や生育歴の共有、子どもからの話、そして心理検査などのツールを使って様々な角度から紐解いていきます。
上記の例であげた私が担当していた子は、趣味の話や日常の中で「できる」を増やし、第三者に受け入れられ、認めてもらうことによって次第に自己肯定感を高めていきました。
その子は4月から復学し、1日も休むことなく通えています。また、学校での「できない」で自信をなくしていた部分をほかの「できる」で補えたことがさらなる自信に繋がり、以前よりも活き活きとした表情で学校を通っています。
「子どもがどういったことに価値観を置き、どのように声かけをすればよいのか分からない・・・」と悩まれているのであれば、一度初回無料面談(50分)にお越しくださいね。
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