不登校だけど、授業は行かずに部活だけ行かせてもいいのか?
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。
本日は、親御さんとのお話の中でいただいたご質問について、一緒に考えていけたらと思います。
授業には出ずに、部活だけ行かせてもいいのでしょうか?
中学生の子どもに関する相談だったのですが、
「ウチの子、『授業はしんどいけど、部活なら出れるから部活に行こうと思う』ってこの前言ってきたんです。その時は『いいんじゃない』と軽く返したんですけど、授業にも出なくて部活にだけ行くって本当にいいんでしょうか。」
ということを面談で親御さんはお話されていました。
親御さんのお話を聞いていくと、子ども気持ちを尊重したいという思いもありつつも、まずは授業に出ることが先ではないか、そうした方が学校に慣れるのも早いのではないか、という思いを持たれていました。
親御さんなりに、どんな風に進めていったらが子どもが学校に楽に行けるようになるのか、そのことを考えてのことだったと思います。
自分だけのスモールステップ
実際に、子ども自身が学校に行ってみようかという気持ちが出てきたときに大切になってくる考え方として・・・
「スモールステップ」
という考え方があります。これは、「今自分ができるところから少しずつチャレンジをしていって、できるところを少しずつ増やしていこう」という考え方になります。
マラソンを走りきるために、今走れる距離から少しずつ練習していって、徐々に走れる距離を伸ばしていこう、そんなイメージですね。
ですので、いきなり最終目標、大きな目標に向かってチャレンジするのではなく、小さな目標を立てながら一緒に進めていくことが多いのです。
そして大事なポイントとしては、そのスモールステップの内容は子ども一人ひとり変わってくるということです。
つまり、すべての子どもに共通のスモールステップでの進め方があるのではなく、一人ひとり、その子に合ったスモールステップを一緒に組んでいくことが大切になってくるのですね。
子ども一人ひとり、性格も違えば、物事の受け止め方も違いますので、同じ事柄でも受け止め方が変わってきます。
- 部活から参加してみる方がチャレンジしやすい子
- 〇〇の授業から出席してみる方がチャレンジしやすい子
- 朝から登校する方がチャレンジしやすい子
- 午後から登校する方がチャレンジしやすい子 等
子どもによって、スモールステップの組み方、スタートの仕方は本当に様々です。
子どもはどんな風に感じているでしょうか?
いざ、子ども自身が学校に登校することを考えた時、子どもはどんな風に学校で過ごすことを考えているでしょうか。
実際の面談でも、子どもは
- どんなことをしんどく感じて
- どんなことに安心を感じるのか
そうしたことを理解することも、安心してチャレンジするためにとても大切なことになりますのでご参考になればと思い、紹介いたしました。
子どもとのちょっとしたやり取りでもお聞かせいただくことが、子どもを支える大切なヒントになりますので面談でもお聞かせくださいね。
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