不登校解決現場レポート

不登校は受験に不利なる・・・それってほんとう?どうしたらいいの?

こんにちは。不登校支援センター仙台支部の上原です。

6月になり、そろそろ受験シーズンも本格化してきますね。各学校でも色々な動きが始まっているようです。

そこで今回は受験について考えてみたいと思います。

不登校は受験に不利?

よくご相談を頂く内容の中で、

『不登校だったので普通の学校に合格するのは難しいですよね?』

といった質問があります。親御さん、子どもどちらからもご相談を受けることがあります。

実際のところどうなのかを考えて見ましょう。

受験では、内申点と受験での獲得点を合わせて合否の判定を出しています。

不登校の部分は、日ごろの生活態度などを見る『内申点』に影響が強い要素ですね。

私が今までにみてきた子たちの中でも、「友達の○○は300点で、自分は350点とったのに自分だけ不合格だった」なんて話もありました。反対にとある学校では、そんなに得点に差はなかったけど合格できた、というところもあります。

例えば高校受験の場合、内申点比率というものがありまして学校によって評価基準が違います。

大きく分けて三つありまして、「8:2」 「7:3」 「6:4」 です。

不登校や内申点に自信のない方は、この内申点の比率が低い学校を選ぶと合格しやすくなりますね。

これらのことからも分かるように『不登校は受験に不利なのか?』と聞かれれば『不利』です、となります。

ただし、『不利=合格できない』というわけではないというところが重要です。

それも奇跡のような確率でないとダメ、というわけでもなく、きちんと対策をとって行動していれば可能な範囲です。

ですので私としては『不利ではありますが、諦める必要ない』とお伝えしています。

どんな対策が有効?

では具体的にどんな対策が有効なのか。少し例を挙げてみたいと思います。

①不登校は前半に多く、後半少なく

これはどういうことかと言いますと、登校意欲を示せるかどうかという部分です。

例えば・・・

  • 最初は学校に毎日行っていたが、徐々に行けなくなり、今はほとんど行っていません。
  • 最初はまったく通えなかったが、徐々に登校するようになり、今はほぼ毎日通っています。

欠席日数が同じでも、合格しやすいのは後者です。

学校の先生達も『合格させた後、ちゃんと通えるだろうか』というのは気になるところです。

以前は休むことが多かったけれども、今は登校の意志がきちんとあるんだ、と示すことは非常に有効な対策になるのですね。

極端な話、受験の1ヶ月前からでも毎日通い出したら「遅くはあるが、ここから気持ちを切り替えたんだな」と示すことは出来るわけです。

②不登校の経験を活かす

学校を休んでいることをプラスに変えた、と主張する方法ですね。

「不登校だった間にこんな経験をしてそこからこんなことを感じ、進学の必要性を強く感じたので是非学びたいと思って受験しています!」そんな風に、不登校の経験があったからこそ学習意欲が出た、進学に気持ちが向かったと伝えるわけです。

よくあるマイナスなパターンは面接などで『なぜ不登校だったか』などを質問された際に、

  • 無駄な時間を過ごしてしまった
  • 休むつもりはなかったのにずるずる休んでしまった
  • 学校の居心地が悪かった、等

その不登校であった時間を、有効に使うことが出来なかったことを示してしまったパターンですね。

これらは事実なのかもしれませんが、言い方や伝え方を工夫する必要があると思われます。

手段は無数にある。

不登校を経験していても受験は合格できます。

私自身が、不登校経験があっても受験に合格した沢山の子どもたちを見ていますので、そこを心配する必要はありません。

しかしそのためには、対策や準備など、やっておいた方がいいことがやはりあります。

気になる方はカウンセリングの際にカウンセラーにお尋ねください。これまでの事例などを踏まえた上で情報を提供させて頂きます。

それではまた。

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