【カウンセラーが伝授】子どもの「甘え」や「わがまま」への対処法とは?
こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
カウンセリングの中で親御さんから「子どもの甘えがひどい」「わがまま言いたい放題で腹が立つ」というような言葉をお聞きすることがあります。
日々子どもたちの言動に振り回され、大変な苦労をされていることがうかがえます。
- どうしてこんな風に言うのだろう?
- なぜこんな行動をとるのだろう?
と理解できない苦しさに悩まされることもあるかもしれません。
本日は、そんな子どもたちの「甘え」や「わがまま」について取り上げて考えていきたいと思います。
子どもたちの「甘え」や「わがまま」の根本にあるものとは?
全てのケースに当てはまるわけではないのですが、これまでの臨床経験から考えていくと、甘えやわがままの根本にあるものは、子どもたちの中にある「自己否定感」と捉えることが出来ます。
- 自分はダメだ
- 自分で自分を認められない
- 自分に自信がない
ここでは上記のような感覚を包括して「自己否定感」と呼ぶことにしています。
このような自己否定感が強くなると、どのようなことが起きるのか。
これは人間の「防衛本能」とも絡んでくるお話ですが
【自分で自分を認められない】
→そのままの状態のままでいることは苦しい。
→苦しいから他者から認められることによって心を満たそうとする。
→自分の存在意義を確かめるような行動にでる。
→甘えやわがままな行動をとって、相手が満たしてくれるかどうかを確かめる行動にでる。
といった流れが一般的には起こりやすいと考えられます。
自分で自分を認められず自己否定が強くなると、その状態を保つことが苦しくなり、結果的に甘えやわがままな行動につながっているということが分かると思います。
では、このような状態にある子どもに必要なこととは?
甘えやわがままをそのまますべて受け入れてあげればよいのでしょうか?
そうすると、上記にあげたように「他者の存在ありきでしか自分を認められない」という状態になりやすいので、これは危険信号といえます。
逆に甘えやわがままを一切受け入れない状態を続けてしまうと、子どもは自分でも自分を認められず、他者からも認められないという状態になってしまうため、子どもたちはもっと苦しい思いを強いられることにもつながります。
そのため、この時に最も重要になってくるのは
「自分で自分を認められるような力を身につけてもらうこと」
と言えるかと思います。
バランスが大切
とはいえ、生きていく中で「自分で自分を認められること」で全てを補えるかというと、それは本当に難しいことですし、やはり「他者から認められること」も大事です。
つまり、そのバランスが重要になってきます。
どちらかに偏りすぎているとそのどちらかが出来なくなった際に心がポキっと折れてしまうような感覚に陥ってしまうことがないようにしておくことと言えるでしょう。
ですので、日頃から常に心のバランスを調整し、プラスとまでいかなくとも心穏やかで平常心を保っていられることが理想といえば理想ですよね。
最後に・・・
カウンセリングの現場では、
- 「自分で自分を認められること」
- 心のバランスを保っていくお手伝い
これらをするために、時にワークや心理テストを用いながらそのサポートを行っています。
親御さんだけで子どもたちの甘えやわがままについて抱え込んだりすることなく、協力体制を築きながら共に歩んでいければ幸いです。
何かありましたらお気軽にお声掛けくださいね。
それでは本日はこの辺で。
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