不登校解決現場レポート

【専門家が伝える】夏休みなどの長期休暇への対応方法とは?

こんにちは。不登校支援センター東京支部の椎名愛理です。

段々初夏の風を感じる季節となりましたね。

日によって、朝肌寒い日もありますが日中は太陽が照って、夏を感じるときも増えてきました。

体が気温差や天候に慣れるまでにも時間がかかるように、気持ちも環境の変化や時の流れに慣れるまでには時間が必要な事もあります。

今回は、ゴールデンウィークが明けてからの子供の心理や、夏休みを前にした時間の過ごし方についてお話ししていこうと思います。

ゴールデンウィーク(連休)明けを意識した過ごし方とは?

今年のゴールデンウィークは初めての10連休。

大人目線でも仕事始めがキツイと想像がついたため、親御さんの中には

  • 『きっと10連休明け、うちの子は動きにくいと思うんです』
  • 『4月から段々登校のペースが乱れてきたけれど、ゴールデンウィーク明けにどうなるか心配だから早めに相談に来ました』

という方が多くいらっしゃいます。

カウンセリングルームにいると、親御さんの方が子どもよりも長期休暇を意識して早めにサポートをしていきたいと準備をされていると実感します。

一方、子どもたちと話をしていると

  • 『10連休楽しかった!沢山遊んだ!』と連休を謳歌して思う存分、羽を伸ばす子
  • 『連休明け気分が乗らなくて、中々学校に行けない』と、連休明けのエンジンのかけ方に戸惑う子

など、子ども一人ひとりに色々な感じ方や考え方があるのです。

その中でも、

『連休明けは気分が乗りにくいから、連休最終日までには気持ちの準備をしたんだ』

『自分は宿題が終わっていないと、中々前向きになれないから少しずつ宿題をしようかなと思って実際に宿題を全部ではないけれど終わらせたんだ』

など、10連休明けを意識してこの長期休暇を過ごした子どもたちもいました。

このように子ども一人ひとりによって、ゴールデンウィーク明けの動きは異なります。

なぜこのような違いがあるのでしょうか?

大切にしたいポイントが1つあります。それは・・・

『自分が、何をいつどのように感じるかがわかっているか』

カウンセリングの中では、子ども一人ひとりの物事のとらえ方や感じ方を一緒に確認していく時間を大切にしています。

友だちにちょっかいを出されたことを

  • 「いじめられた」と感じる子
  • 「いじられてオイシイ」と感じる子 等

感じ方はそれぞれです。

このように、一人一人に感じ方・考え方があるため、長期休みをどのように過ごしたら自分が連休明けに気持ちよく動きだすことができるかというポイントも異なってきます。

だからこそ、長期休暇に入る前は休暇中をどのように過ごすのか、また休暇明けをどのようにスタートするのか意識する時間としたいものです。

長期休暇『夏休み』に向けて、今子どもたちはどのような気持ちを持っているでしょうか?

気持の整理をして、不登校という状態と向き合っている子の中には

  • 夏休み中はきっと勉強はしないだろうから、今のうちに少しでも勉強しておこう
  • 夏休みに気持ちよく遊ぶために、今何ができるかな

と、既に『未来』を意識して、日常『今』の過ごし方を考えている子もいます。

夏休みまで数か月、未来を考える土台を作る時間としていきたいですね。

ご家族の中だけでは、未来の話をするのも勇気がいるということもあると思います。

そんな時は、私たちカウンセラーも一緒に考えていきますのでお気軽にお声がけくださいね。

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