【専門家が伝授】子どもが登校を再開したときに気をつけたいポイントについて
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。
新学年もスタートし、1ヶ月が経ちましたね。子どもの様子はいかがでしょうか。本日は「子どもが登校を再開したときに気をつけたいポイント」についてお話をしようと思います。
子どもが学校に行き始めてからの様子
こちらの会話はある親子の面談の際に、それぞれにお話をお聞きしたのやりとりになります。子どもが学校に行き始めて1週間が経った頃でした。
カウンセラー「学校はどんな感じ?」
子ども「まだ慣れないなあ。ちょっとまだしんどい。」
カウンセラー「お子さんの様子はいかがですか?」
親御さん「もうそろそろ慣れたと思うんです。もうちょっと家でも勉強してほしいんですけど。」
子どもの感覚と、親御さんの感覚にギャップが生まれていますよね。
子どもとしては、学校には行っているけれども、まだ緊張をしながら過ごしているという実感があるのかもしれません。
一方、親御さんとしても、「久しぶりの授業でわからないところもあるかもしれない、少しでも早く追いついたほうがこの子が楽なのでは」という思いも抱いているかもしれません。
しかし、このようなギャップには注意をする必要があると感じています。
ギャップには注意が必要!気をつけたい「理解されないつらさ」とは?
というのも、このようなギャップが子どもにとって「理解されないつらさ」につながる可能性があるからなんですね。
例えば
- おなかが痛くて動くのもしんどかったり・・・
- 熱が出て体中がだるかったり・・・
- 吐き気がして気分がすぐれなかったり・・・
体調が悪いときに、そのしんどさをご家族や、あるいは職場で訴えても相手が全然わかってくれないとき、気遣ってくれないとき、どう感じるでしょうか。
周りに理解してもらえないと感じることで、
- 悲しさから気分も落ち込み、やる気が下がってしまうかもしれません。
- 苛立ちからそれ以上話したくなくなるかもしれません。
- いかに自分がつらいかをさらに一生懸命伝えようとするかもしれません。
このような状況というのは、子どもが学校に向けて一歩動き出したときなどにも起きやすくなります。
心のしんどさは目に見えない分、伝えるのも理解してあげるのも、なかなか難しいからかもしれません。
今の、調子を理解する大切さとは?
先ほどの会話でも、子どもが「もう学校慣れた。勉強も早く追いつきたいな。」という気持ちでしたら、親御さんのかかわりも後押しになるかもしれません。
ただ、そうではないとき今回ご紹介したようなギャップには注意していくことが大切になります。
だからこそ、この時期は子どもは今どんな調子かな、どんな風に感じているかな、と状況を理解していくこともカウンセリングでは特に大切なテーマになっていますので参考にしていただけたらと思います。
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