お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート子供の心理学

子どもに“何かをしてあげる”前に必要なこととは?

こんにちは、不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。

春というこの季節、花粉症で苦しむ方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

私個人はというと花粉症を持っておらず、正直苦しめられた経験がありません(何だか申し訳ありません・・・)

しかし職場ではかなりの猛威を振るっており、見ていて気の毒に思ってしまうことがあります。

本日はこの花粉症を持っていない私と、花粉症に苦しんでいる方たちの関係からも気づかされたことについてお話させていただきます。

子どもに何かをしてあげたい・・・ただその前に大切なこと

子どもが学校に行かない時期というのは、子どもと関わる機会が多くなりますよね。

「親として何かをしてあげたい」という思いを持たれることも当然のことかと思います。

不登校対応について書かれている書籍などには子どもへの対応方法いついて「褒めましょう」「感謝を伝えましょう」とも多く書かれていますし、それを実施していただいているご家庭も多くあります。

ただどうしてもうまくいかない事もありますし、逆効果になるようなケースも中には見受けられます。

そんな時一つ役に立つのが、この「してあげる」という観点を一度見つめ直してみるという事です。

というのは「何かをしてあげる」という観点のまま全ての物事を進めてしまうと、

  • 本人が望んでいない支援になってしまうというリスクがある。
  • 時としてそれが親子の関係を悪化させてしまうこともある。

ということが起こり得るのです。

「してあげる」から「共にある」という支援へ

目の前で苦しんでいる子がいたら「自分としても何か支援をしてあげたい」と多くの親御さんが思われています。また逆に到底苦しんでいるとは思えない子に対して、とにかく一歩でも前に進めるために「何か策を講じてあげなければ」という思いにかられる方もいらっしゃいます。

これらは英語で表現すると「○○してあげる」=「doing」の考え方といえます。

一方、目の前の子の苦しみを何とか分かろうとする、あるいは苦しんでいるとは思えない子の背景を知ろうとすることは、その子の側に寄り添い同じような気持ちになってあげるということです。

その子と「共にあろうとする」=「being」の考え方といえるでしょう。

今大切なのは「doing」なのか「being」なのか。

どうか親御さんにはこの観点を持ってみていただければと思っています。

冒頭で花粉症のお話をしましたが、仮に花粉症を持っていない私が花粉症で苦しんでいる方に対して

  • 「薬を飲んだ方がいいですよ」
  • 「目薬さしたらどうですか?」等 (つまり「doing」)

といった発言を何気なくしてしまったとしたら・・・。

人によっては「気遣ってくれてありがとう」となるかもしれませんが、逆に「いや、もう薬だって飲んでるから」「さっき目薬さしたばっかりだから」と既に策を講じているのにこの人は何でこんなことを言ってくるんだろうと、腹立たしく思われてしまうケースもあるのではないかと考えています。

ですのでまずは

  • 花粉症というものがその人にとってどれ程苦しいものなのか
  • どんな症状が出ていて、思わずどのような気持ちになってしまうのか 等

側に寄り添い、共にあろうとする(つまり「being」)の姿勢を持った上でその人と関わっていくことが必要になるのだと思います。

こうすることで目の前の人が本当はどんな支援を求めているのかが見えてくることがありますし、苦しんでいる本人からすると孤独感が和らぎ、次の行動の活力すら沸いてくる状況も起こってきます。

それほど「共にある」という力がもたらす作用は大きいのです。

最後に

もちろん私たちカウンセラーは親御さんの苦しみにも寄り添い、常々親御さんと共にありたいと考えております。

苦しいときや辛いときはお気軽にお声がけしてくださいね。

それでは本日はこの辺で。

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