不登校を理由に制限や禁止を行うことで生じるリスクとは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
東京は桜も散り、新緑の木々か綺麗になってまいりました。皆様のお住まいの地域ではいかがでしょうか?
私の地元、北海道は桜の時期がゴールデンウイークなので、ちょうど今が見ごろの時期と思います。
久しぶりに帰省し、桜を見に行きたいと思うそんな日々です。
不登校だから・・・
4月に入り、初回面談の方からのご相談が多いのですが、その際によく伺う質問がありました。
「不登校になったので、お小遣いをあげるのをやめてもいいのではないか、と主人と話しているのですが、正直迷っています」
「不登校になり、ずっとゲームをやっているので、この前ゲームを取り上げたのですが、この対応でよかったのでしょうか?」
「ゴールデンウィークに遊びに行きたいと子どもから言われたのですが、学校に行っていないのに、遊びに行くのはどうかとおもっておりまして・・・」
等、子どもへの対応において判断に迷うことのご質問が多く頂いております。
お気持ちは非常にわかります。
ですが、不登校になったからということで、子どもの行動や、対応に縛りを効かせ過ぎることには大きなリスクがあります。
ここで、一つ質問をさせていただきます。
「不登校は罰を与えられてしまうほど悪いことでしょうか?」
YesかNoで答えるとするならば、皆さんはどのようにお考えでしょうか。
捉え方はそれぞれですので、どちらが良いとかではありません。
状況にもよりますが、我々としてはNOという回答をすることが大半です。
不登校になっている子どもの中には、
- 行きたくても行けない状態である子ども
- 学校ではなくとも、違う道で活路を見出そうとしている子ども
このような子どもたちがいます。
そのため、不登校=悪ではないという回答となります。
不登校だからダメ!が危険な理由とは?
子どもが不登校となり、親御さんとしても、学校に行って欲しいという気持ちや、他の生徒さんと同じようにするべきではないかという考え方を良くお聴きします。
その中で、不登校になったことで禁止や制限を掛けられた話をされた際には、私はより注意して話を伺います。
禁止や制限を掛けられることによって
- 親子関係が悪化する可能性がある
- 非行や問題行動に派生する危険性がある
- 子どもの自己評価や自尊心が傷付き、行動欲が無くなる
- 自傷行為がおきる可能性がある
などのことが頭をよぎるためです。
なぜこのようなことが頭をよぎるかと申しますと、制限や禁止をされることによって
- 不登校をしたことで、親に見離されてしまった【親子間の距離の乖離】
- 学校に行かない自分は何をしてもいけないんだ【レッテル等、自尊心の低下と、劣等感の助長】
- 辛いのに、なぜこれからも辛い思いをさせられなきゃいけないんだ【孤立感と復讐心の助長】
等のことが起こり得る可能性があるためです。このような事例は、実際にみられます。
ですので、不登校だからということで制限や禁止を行うと、リスクが生じる危険性があるのです。
不登校になった子どもが上記のような状態になることを望まれる方は居ませんよね。
望ましい対応と考え方とは?
では、先ほどのようなことを防ぐためには、子どもの言うことは何でも聴くべきか?というと、決してそういうことではありません。
子どもからの要望には一度耳を傾けてあげた上で、可否を話し合い決めていただければと思います。
一番大切なことは、『聴く』ということですね。
その上で、今後の対応をどのように続けていくか、ということにつきましては、ぜひ一度、不登校支援センターへご相談にお越しいただければと思います。
子どもが不登校になってしまうと、非常に焦ってしまったり、親御さんとしても戸惑ってしまいますよね。
ただ、一つ考えていただきたいことは、
不登校になってしまったとしても、その子どもの存在意義と人間そのものは変わらないと言うことです。
あくまで不登校は身体的な行動ですので、不具合が生じてしまってはいますが、そのことで子どもが変わったということは一切ありません。
ですので、不登校だからダメ!では無く、これまでと変えないことを続ける勇気を、まず親御さんから示してあげてくださいね。
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